第16話 ようこそ真一、俺の研究室へ
「私たちの仲間にならない?」
ミノリは、真剣な目で語りかける。コップに付いた水滴が流れ落ち、机の上に小さな水たまりを作る。ミノリは目を
「分かった。仲間になるよ」
「……えっ?」
あっさりと答える真一に、ミノリは驚いた。
「えっ? 本当にいいの?」
「あぁ。大丈夫だ」
「悪鬼と戦うことになるんだよ?」
「知っている」
「色々と条件とか待遇とか聞かなくていいの?」
「もう決めたことだ」
「もっとよく考えた方が……」
「何だよ? 仲間になって欲しいのか欲しくないのかどっちなんだ?」
「それは、なって欲しいけど……危険なことだし、よく考えた方がいいんじゃないかと思って……」
「はっはっは! 無駄だぜミノリ! この年頃の少年で、こんな話を断る奴はいねーよ」
真一の後方から、豪快な声が響く。振り向くとそこには、一人の男性が立っていた。
男の
「
「まぁまぁ、こいつはもう入る気満々だし、細かい説明は俺が後でやっとくから! さ、真一、行こうぜ!」
そう言うと、鉄也と呼ばれた男は真一の肩を
「はぁ⁉︎ 行くってどこへ……ですか?」
「どこへって? そりゃお前、俺の研究所だよ」
「えぇぇ⁉︎」
「さ、こっちだ。行くぞぉ!」
「あっちょ、まだジュース飲み切ってないんですけど!」
「あぁ? まぁ、研究所でも飲めるから安心しろ。俺が
鉄也はそのまま真一を連れて行ってしまった。
残されたミノリは呆気に取られながらも、同じようなことが他にもあったのか、ため息と共に次の瞬間にはストローに口を付けていた。そうしてメロンソーダを一口飲み、ゆっくりとストローを唇から離す。
「ふぅ……おいしい」
「ちょっと! 研究所って何の研究所ですか?そもそもあなたは誰なんですか?」
鉄也に手を引かれて、真一は暗い道を行く。
「あ? そうか、まだミノリに紹介されていなかったのか」
「……あなたが無理やり僕を連れていかなければ、そのうち紹介されていたかもしれません」
「おぉ、そりゃ悪かったな」
そう言いながらも、鉄也は歩くペースを緩めることはなかった。二人はそのままどんどんと進んでいき、やがて広い部屋へと入っていった。部屋はとても暗く、幾つも机が並べられていた。机の上には、何やら色々なものが置いてあるようだが、暗くて何があるのかまでは確認できなかった。
「さ、まずは自己紹介と行こうか」
鉄也はそう言って、部屋に明かりをつけた。
暗かった部屋は一気に白く照らされ、真一は思わず目を伏せる。やがて目が光に慣れ、前を見ると、真一は驚いた。
「これは……⁉︎」
机の上に並べられていたのはショーケースに入った無数の武器。剣、
「ようこそ真一、俺の研究所へ。俺は
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