第14話 路地裏の少女……2

「助けて!」「何だお前は!」


 JKちゃんが助けを求めて、おっさんが邪魔をしてきた俺に対して、邪魔をするなというように睨みつけてくる。

 眼鏡越しで多少はでかくなっているのだろうが、目薄っ。

 目を開けてるのか開けてないかがよくわからないくらいに目が薄い。

 内心バカにしながらおっさんWith JKちゃんに向けて歩く。


「お、お前、何なんだ急に!良いところだったのによ!」

「キャッ」


 JKちゃんが急に動いたおっさんを嫌がりながら体をのけぞらせると、壁に背中をぶつけて悲鳴を上げる。


「ん〜何なんだろうな。じゃあ、逆におっさんはそこのJKちゃんを捕まえて何しようとしてたの?」

「俺はこの娘が誘ってきたから、」

「キモチワル」

「何だよお前!」


 ついつい心の声が漏れてしまう。


「いや、何て言うの?おっさんが誘われてないのに、誘われてるって勘違いしてたら単純にキモいし、そこのJKちゃんが本当におっさんを誘ってたら逆にそれはあれだな〜って思って。別に人の見た目にとやかくいうつもりはないけど、いかにも1週間無人島で生活しましたみたいな汚い服装の人を誘うのはうわーって思っただけだから、話し続けていいよ。」


「お前、お前なぁ!」

「キャッ」


 なんか急にキレだしたおっさんが腕を振り払い、JKちゃんが地面にお尻をつく。

 正直なんでこのおっさんがキレてるのか理解に苦しむが、このJKちゃん不憫だな。

 おっさんに襲われかけて、おっさんの汚い体を避けようとして背中を壁にぶつけて、なんか急にキレだしたおっさんのせいでお尻を打つという……


「お前!」

「うわっ気持ち悪っ!」


 おっさんもとい汚っさんがなんか掴みかかろうと走ってきた。


「ブヒッ」


 簡単に避けるついでに足をかけて汚っさんを転ばす。

 汚い悲鳴をあげ、地面に倒れる。


「おい、おっさん生きてるか?」


 返事がない。ただの屍のようだ。




 とりあえず、動かないことを確認してここに来る途中に呼んでおいた警察に汚っさんを引き渡した。


「チッ、不能ジジイが。殴ってきたら反撃はできないまでも、地面に押さえつけたりはできたのに。糞が。」


 ステータスを手に入れてどれだけ自分が動けるのかが気になっていた。

 そのテストとして、おっさんを使おうとしていたのに……


「ありがとうございました!」


 事後聴取を終えたJKちゃんが頭を下げてお礼をしてきた。


 改めてJKちゃんを見ると、髪で顔が少し隠れているが顔は整っている。

 だとしてもはじめましてで未成年に手を出そうとしていた汚っさんの気持ちは到底理解できないが。


「防犯ブザーと催涙スプレーは携帯しときな。防犯ブザーは鞄にストラップ感覚でつけるだけでもある程度は防犯として機能するから。」

「本当にありがとうございます!参考にします。」


 これは参考にされないやつだな。知ってる。ソースは六華。




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BBQと焼肉うまうま。あしたなろうにも今書いてる分だけ投稿していくかもです。

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