第12話 夕飯
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▶Yes ・No
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ジーンさんとリーリンさんと別れた後、町をブラブラしてからメニューから
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セーブします……セーブ完了。
※
【所持Pt】19pt
【持ち出し可能アイテム】
・リーリンの手作りアップルパイ×2――8pt
・冒険者証――50pt
・始まりの服−一式−――1pt
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リーリンの手作りアップルパイを2つ選択して、
目を開けると見慣れた天井で、俺は自分の部屋にいた。
時計を見るとまだ20分も経ってなく、あっちの世界との時間の流れが10倍違うことがわかる。
これは普通に考えてやばい。
だってやばいだろ。10倍だぞ10倍!(語彙力喪失)
こっちの世界――地球で手に入れたパットしない能力を、あっちの世界で鍛えまくれば『ぼくはただのファイアーボールしか使えないので……』『いや、これただの初級魔法ですよ……』『あれ?またぼくなにかやっちゃいましたか……?』なんて主人公ムーブができてしまうかもしれない(確信)!
所詮地球にダンジョンが現れてから10年程度しか経っていない。
つまり!
接続世界で10年トレーニングしても、こっちの世界では1年しか経ってないことになる。
しかも、長時間接続世界にいればいるほどいいアイテムが地球に送れるようになるんだ。
いや〜俺ってもしかして最強ですかwww
なんてニヤけながら自室から出て、リビングに向かうと妹の六華が料理をしていた。
「ユウト〜簡単な野菜炒めと買ってきてたお肉焼いたやつ作ったから皿とってついで。あとご飯も今朝のが残ってるから。」
「わかった。」
食器棚から皿を取り出して、野菜炒めと焼き肉をお皿に乗せる。
お茶碗にご飯をついでコップにお茶を入れ終わると、調理に使ったフライパンを洗った六華が席に座った。
「ユウトどうだった?冒険者。」
「なんとかやっていけそうだよ。最初にゴブリン倒したときは心臓バクバクしまくってたけど。」
「ほえ〜もうモンスター倒したんだ。」
「初めての討伐が一人でいるときとかだと危ないからじゃないの?しらんけど。あと、アップルパイがあるからご飯食べ終わったら温めて食べよ。」
「ユウトがアップルパイ……あのセンスゴミなユウトが……アップルパイだと……」
何故か驚いて失礼なことをのたまっている六華を無視してお肉をご飯に乗せて食べる。
んーうまい。
辛口の焼肉のタレがご飯を食べる速度を上げて、肉もちょっといいのを買ったから筋もなく柔らかくておいしい。
「ごちそうさま。」
「ん。どうも。」
俺が先に晩御飯を食べ終わり、オーブンで『リーリンの手作りアップルパイ』を温める。
その間に食器を下げキッチン周りを軽く拭いた。
オーブンが回りチンッと軽快な音がなり、皿に移して六華の前に持っていく。
「食ってみろ飛ぶぞ」
「なにそれ。でも美味しそうこのアップルパイ。」
「そうだろ」
「何故にドヤ顔だし。どうせ並んだだけでしょ。」
実はこのアップルパイ、ジーンさんの話を聞いた分だけ美味しくなるらしい。
つまり、このアップルパイは俺が育てたと言っても過言ではない(過言です)。
つまり、これは俺とリーリンさんとの子ど((殴
「え!?なにこれクソうまいんだけど!?」
「だろぉ」
「また買ってきてね!」
「あっ、うん。」
こんな純粋な瞳の六華を見るのは久しぶりで、『期待を裏切ってはいけない』と思いながらも、話した時間で美味しさが変わるって……と絶望しながら自分の分のアップルパイを食べた。
めちゃくちゃ美味しかった。
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明日は終業式です。
今学期最後の登校日です。
荷物を持って帰ってません。
持って帰ったのは数学の教科書と問題集だけです。
やばい。
ジャンル別週間ランキング67位ありがとうございます。
ドンドン上がりすぎて胃が痛くなりそうなのですが、嬉しいが勝っているのでドンドンください(欲望丸出し。)
実はブックマークとかもランキングに関係してるんですよ(/ω・\)チラッ
一昨日の地震からの余震が結構数多く発生しているようです。
いつ大きな地震がくるかわからないので、一応避難できるように準備して、まず自分の体第一に考えて行動してください。
電子決済は停電したりすると使えなくなるので、なるべく現金を手元に置いておいていつでも持ち出せるように……!
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