第11話 アシアリメルク……3
――ピコン!
―――――――――ミッション―――――――――
❖手紙を届けて❖
▶手紙を冒険者ギルドに届けたことをジーンに伝える。
リワード:100リコル・アップルパイ
▶ナビゲートをONにする
―――――――――――――――――――――――
冒険者ギルドから出ると、また『ピコン』と音がなり、目の前に画面が表示された。
画面に表示されている文章を見て絶望した。
(あ、これ長くなるやつだ……)
あのとても長い話(一方的)を聞くのはつかれるし、体力が持たない。
しかもジーンさんはマシンガントークで、一切話に割り込ませてくれず、無限に喋り続ける。
「ここまで来たんだから行くしか無いか〜」
腹をくくりジーンさんと会った場所まで向かった。
「ジーンさん。手紙を冒険者ギルドに届けてきました。」
話しかけるとジーンさんは気がついたようだ。
「すまなかったね。これ、少ないけどお礼のお駄賃だよ。受け取ってくれ。」
「ありがとうございます。」
「お兄さん。珍しいね。初めて会ったのに嫌がらずに手紙を届けてくれて。普通ならこんなばあさんのお願い来たところで大したものなんて貰えないんだから、無視するか、お願いを引き受けてくれないのに、お兄さんは手紙を届けてくれて助かったよ。」
「いえ、俺も冒険者ギルドに用事があったので。」
ジーンさんはあらあらと手をたたき、また話し始めました。
「そうそう、あなた多分この町の住人じゃないだろうから聞いたことないだろうけど、最近アシアリウルクで”黒い影”を見たって人がたくさんいてね。巷じゃ悪魔だ!なんて言われてるらしいよ。わたしゃそんなのはよくわかんないからなんとも言えないが、悪魔だったらこんなちっぽけな町ちょっと吹くだけで壊れちまいそうだから怖いわっ。なんて言っても悪魔なんてここ数年見つかってないから多分違うだろうけどね〜」
あっ、これ。長いやつだ……
と絶望していたら、家の扉が開けられた。
「おばあちゃん!アップルパイできたよ!あれ?」
「ああ、もうできたのかい。お前さんも食べるかいアップルパイ。リーリンのアップルパイは絶品だからの。」
「おばあちゃんからかわないでよ。私はお母さんほど美味しくなんかないよ。あ、お兄さんもアップルパイ食べます?」
報酬のアップルパイってそういうことか。と思い「食べたい」と伝える。
「今回のは結構上手にできたので!狭くて汚い家ですけどどうぞ入ってください。」
「若いのが遠慮なんかしなさんな。さっさと入んな。」
「お邪魔します。」
少しだけ遠慮しながら家の中に入った。
「どうぞ食べてください!我が家自慢のアップルパイです。おばあちゃんに捕まってしまってたようでごめんなさい。うちのばあちゃんすぐに人を捕まえて永遠に喋り続けるから、ほんっと困ったものですよ。」
「あはは……いただきます。」
「どうぞ遠慮なんてせずに頂いちゃってください!」
サックサクのパイ生地に、ヨーグルトスプーンのような見た目をしている木のスプーンを刺して、一口分切ってから口に運ぶ。
「うま。」
美味しすぎるとオーバーリアクションなんてできずに、素の反応が出るんだな。
なんて新しい発見を見つけながらも、アップルパイを食べる手は止まらない。
「あれ?」
気がついたら皿の上のアップルパイは無くなっていた。
「そんなに美味しそうに食べてくれるなんて作ったかいがあったよ。」
その後、リーリンさんと話ながら気がつくと日が沈んで少しだけ暗くなっていた。
「もうこんな時間か。」
「あわわわ……こんな長く引き止めちゃってごめんなさい。」
「楽しかったから気にしないでよ。」
リーリンさんと別れの挨拶を言い、家から出ようとしたら
これ、持って帰って食べて。と皿に載せた2切れのアップルパイをくれた。
六華と一緒に食べよう。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
え……?
なんか帰って更新したらPVが1000超えててビビってる。
ありがとうございます。
昨日500PVありがとう!ってやってすぐに1000に到達していて感謝しかありません。
感謝をしておきながら今日は1本だけの投稿とさせていただきます。
申し訳ないです。
球技大会で体力が限界なので……
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