第10話 アシアリメルク……2

 ――ピコン!


 電子音がなり視界の端にテロップのようなものが現れる。


 何だ?と思い触ろうとしてみると、そのテロップが拡大した。


 ―――――――――冒険の手引―――――――――

 ▶ミッションの確認方法

 メニューからストーリーを選択し、

 現在形で受けているミッションを表示します。

 クリア、もしくは失敗したミッションは、

 履歴から確認することができます。

 ―――――――――――――――――――――――


 指示通りに操作し、今受けているミッションの内容を確認する。


 ―――――――――ミッション―――――――――

          ❖手紙を届けて❖

 ▶長話で有名なジーンさんの手紙を孫のルーシーに届けるために

  手紙を冒険者ギルドに持っていく。


 リワード:100リコル・アップルパイ


 ▶ナビゲートをONにする

 ―――――――――――――――――――――――


 すると、さっき目の前に出てきた画面が現れて、ミッションの内容を確認できた。

 一番下にある『ナビゲートをONにする』が気になりタップしてみると、道に光の道筋が現れて、道筋の奥にマップアプリでよく見るピン📍が見える。


「すげー便利だな。」


 ナビゲートの通りに進み、冒険者ギルドであろう建物にたどり着いた。


 冒険者ギルドの入口の扉には、盾に剣が2本クロスしてある看板がかけられており、いかにも冒険者ギルドらしいといえばらしい見た目をしている。


「失礼しまーす。」


 流石に何も言わずに入るのは失礼かと思い、声をかけながら扉を開ける。


 ―――カランカラン


 ドアに付けられていたベルが鳴り、「はーい」と建物の奥から女性の声がしてパタパタと足音が聞こえてくる。


「はーい。あれ?見ない顔ですね?吟遊詩人ですか?」


 建物の奥から出てきたのはブロンドの髪の毛をハーフアップに結び、左の胸にはにさっきドアに掛けられていた盾と剣のエンブレムが刺繍されており、めちゃくちゃ美人だ。


「い、いえ、定住する場所を探して旅をしていまして、たまたまここに立ち寄りました。」


 別に定住する気なんてサラサラ無いのに、わざわざ定住することを強調させながらも、しっかりと噛んでテンパっているのがわかりやすい。

 恥ずかしい。


「旅人さんでしたか。言ったら悪いですがこんなど田舎にわざわざ旅人が来るだなんて思ってなかったので。えっと、本日はどのようなご要件でしょうか?」


「『ジーンがルーシーに』ってこの手紙を預かったんですけど。」


「ジーンさんに捕まったんですか。わかりました。受理させていただきます。手紙、受け取りますね。」


 すると彼女は俺から手紙を受け取り、奥の方へ入っていった。


「はい。受理させていただきました。」

「ありがとうございます。ところで、冒険者ギルドに登録したいんですけど。」

「会員登録ですね。書類とかをとってくるので少しだけ待ってください」

「わかりました。」


 また奥に引っ込むと、すぐにいくつかの書類を持って戻ってきた。


「代筆は必要でしょうか。」

「この国の文字は書けないのでお願いします。」

「わかりました。」


 代筆をお願いし、彼女から投げかけられた質問に一つ一つ答えていく。


 15分ほどして冒険者ギルドの登録が完了した。


 冒険者の証である、冒険者パスは『銅』『銀』『金』のカードの種類と、D〜AそしてSのクラスが5段階で構成されており、『銅』『銀』『金』は冒険者ギルドへの貢献度や依頼達成率、などが総合的に判断されて、クラスは実力で分けられている。

 とはいっても、Sランクになるには『銀』以上の貢献度が必要という最低限『まとも』である人間である必要があるらしい。



 あと、彼女はニーナというらしい。




――――――――――――――――――――――――――――――――――――


明日は球技大会なので早く寝る!


皆様のおかげで★が30丁度になりました!

ありがとうございます!


【訂正】


アシアリウルク0章0話→アシアリウルク

に訂正させていただきます。


理由は0章0話ってなんだよ!ってなったからです。



アシアリウルク、アシアリメルク、どっちとも誤字として認識されるのがなんか腹たちます。



・急に熱くなりましたので、体調管理には気をつけてください。

 塩飴を常備して疲れたら休むを徹底で!

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