第8話 アシアリウルク……4

「助けてくれーーーー!!」


 大声をあげながら、スライムと戦っているパーティーに向けて走っていく。

 かれこれ5分以上走っているので、そろそろ体力も限界だ。

 マラソンのように長距離走る走り方ではなく、鬼ごっこで鬼に追われているときのように割と本気で走っていた。そんな走り方で体力が持つはずもなく、何回か足がもつれかけている。


「おい!なんで気が付かないんだよ。こんなに大声上げてるのに!」


 50メートルほどの距離にまで近づいているのに、何故か俺のことを見向きもしないし、声すら聞こえていないように黙々とスライムと戦っている男5人のパーティー。

 木すらほとんど生えていない草原で且つ、視界を遮るものは殆どないのに、気が付かないのに逆に恐怖を感じながら、(ここまで来たなら押し付けてやれ。)と思い、走る。




「うぉおお!」


 俺が5メートルほどまでに近づくと、男が大剣をスライムにめがけて叩きつけてスライムを倒した。


「ふう。倒せたな。」

「最後の一撃は良かったぞアドラー。」

「いや、クリストファーのおかげだ。あそこの魔法で足止めしてくれなかったら、もう少し時間がかかってたと思うよ。」

「あれ?見ない顔だな?戦いに集中していて気が付かなかったよ。」

「本当だな。この地域で黒髪だなんて珍しいな。」


 アドラーと呼ばれていた男がスライムを倒すと、ようやく俺の存在に気がついたようだ。


「助けてくれ。スライムが……あれ?」


 後ろを振り返ってみるが、さっきまで自分を追いかけてきていたスライムはどこかに消えてしまっていた。


「スライムがどうかしたのか?まあいいや。君はこんなところで一人でどうしたんだ?」

「実は旅をしていて、迷ってしまったんだ。」


 俺は今の状況に困惑していると、弓を持った赤髪の男が質問をしてくる。

 とりあえず、その場しのぎで適当に返す。


「旅人がこんなど田舎王国に来るだなんて珍しいな。なー、トム。」

「色んな所見て回りたいとかじゃないのか?」

「アドラー、そろそろ依頼の薬草拾いに行こうよ。スライムのせいで手こずっちゃったから早く終わらせて次の依頼受けに行きたいんだけど。」

「これだからアルバートは……すまないな。旅人さん。西の方に進むと一番近い街があるから、特に行き先を決めてないならあそこをおすすめするよ。」

「よし!行こうみんな!」

「おい、アルバート。慌てるな。」


 嵐のような怒涛の会話から、気がつくとさっきの5人組は東の方へと進んでいった。


「何だったんだ?急にスライムもいなくなるし。」




 ―――――――――ミッション失敗―――――――――

         ❖冒険者のお手伝い❖

 ▶冒険者と薬草を一緒に採取して薬草の知識を深める。

 

 リワード:500リコル


 ―――――――――――――――――――――――――



「わっ⁉びっくりした…」


 突然目の前に現れた画面に慌ててしまう。


「ミッション失敗って……さっきからゲームみたいなところがあるなとは思っていたが、本当にゲームみたいだな。」



 よくわからない出来事の連続で少し疲れた。






 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――



 申し訳ない。本日は1話で勘弁してくれ。宿題が終わってないんだ。


 明日はテストがないから、授業の合間とか、下校中の電車の中で書いてできるかぎり早く出そうとは思う。



 ジャンル別週間順位が192位→139位になりました。

 ありがとうございます。


 そろそろ強い敵を召喚します!


 ぼくは敵キャラ――ゴミみたいな性格のキャラが好きなので、書く前ですが、自分でも楽しみです。




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