第4章 声を大にして叫びたい…2
「ごめんなさいっ!ごめんなさい、ごめんなさーーーーーーーーーいっ!!」
「謝るぐらいなら最初っからこんな真似しないでくださいと、前も言いましたよね……」
「……た、た、た、小鳥遊さん。止めなくていい?あれ、止めなくても大丈夫ですか?」
私の目の前では、一人の男性が、御影さんにハリセンで叩かれまくってます。
……前後左右。縦横無尽に頭やら背中やらビシバシと、鮮やかに流れるような手際にガクブルして、思わず小鳥遊さんの背中に隠れていたりして……。
神様ですよ?あの方、一応神様ですよね?
御影さんがハリセン使うの見るのは、三度目ですけども、神様相手にあそこまで容赦なくぶっ叩けるってすごくないですか?私、無理だ……。
「……あー。下手に止めると、こっちが叩かれっしねぇ…」
小鳥遊さんが苦笑しながらそう言ってますけど、もうかなりの時間が経ってます。
「朔っち。ちゃんと理解してなかったみたいだから、もっかい説明すっけどね。あのポストの証拠隠滅って、朔っちごとだからね」
「……………は?」
待って。今なんかとんでもない事聞いたぞ?
証拠隠滅=私ごと?
私ごと消すってこと?なるほど、私がいなきゃ、配達されないし、私が本当に来たのか分かりませんもんねぇ……。
「いや、マジですか?」
納得してる場合じゃなかった。転生前に消滅するとこじゃないか、私っ!!
「マジマジ、大マジ!だから、御影があんだけ怒ってんの。ね?止めたらヤバいっしょ?」
「むしろ、もっとやっちゃっていただきたいです…」
いくら神様だからって、そんなくだらん事で殺されてたまるかっ!!
思わず拳握りしめて言っちゃってましたよ!
今回のこと考えたら、キャイル様に殺されかけたのって、理由が理由だけにまだマシってもんです。
………あれ?でも、つまりですよ?今後、こおんな感じでヤバげな神様達と遭遇するって事ですかね?
「………小鳥遊さん。つかぬ事をお伺いしますが、こちらの神様が一番過激な神様ですかね?」
「………………」
え?え!?何ですか、その反応っ!!
にっこり笑って目を逸らされてんですけどぉっ!?
いや、待って!ほんと、待って!!
これが大人しい方とか、優しい方とか、そんなオチじゃないですよね!?
「小鳥遊さん?」
「………多分、ランク的には下の方………?」
はい、詰んだーーーーっ!!私の第二の人生。迎える前に、終了のお知らせじゃんかーっ!!
「……そこで提案(?)なんだけどもさ……」
「………ナンテ?」
小鳥遊さん。それ、多分普通に配達するより、地獄なような気がしますーーーー。
転生したら女神様の配達人をすることになりました! ミアキス @miakis81
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