閑話2 キャイル・キャラルン様と一緒♪
「うわぁい………」
無事にキャイル・キャラルン様と和解(?)したため、お詫びにと何故かキャイル様の世界に遊びに連れてかれた私。
至る所にいらっしゃる女性達の姿に、思わず遠い目になりました。
至る所に盛り髪の女性の姿。
ちなみに本日のキャイル様の髪型はフェミニン嬢王盛りとか言われてた髪型ですね。
………うん。私ら世代のキャバクラの流行りだった気はするが、今はここまでやってないのではなかろうか?
そんなこんなで、とりあえず聞いてみた。
「キャイル様はなんでその髪型なんですか?」
「……ガイア殿の世界に行った時に見たモテる女達がしていたんだよ…」
「……はい?」
つまり、キャバ嬢見ちゃったってことだよね?
で、降臨した女神様の姿を見た人達が……。
しかし出来上がったのが、キャバクラ世界(?)って、男の夢なんじゃなかろうか?
実際、この世界。見た感じ男性の数が少ない。
かといって、ハーレムとかある訳でもないし、アマゾネス的な世界でもない。
「これは何をしようと創られた世界ですか?」
「………色恋沙汰の勉強をしたくて…」
……キャバクラ参考にしたらダメじゃん……。
夢乃さん呼び出したよね。
「あー……うん。ちょっと難しいかなぁ…」
そして、話し合いの結果。
キャイル様の恋愛の勉強は、我らの世界の恋愛小説や恋愛ドラマになりました。
チョイスは夢乃さんです。
ええ、私や御影さんでは戦力外でした。
「恋愛物はですね。読んでて寒気がしてくるんですよね…」
と、遠い目をしながら御影さんは仰ってました。
私はと言えば寒気はしませんが、口から砂吐きそうになることがありましたね。
「あれ?乙女ゲームはダメだったんですかね?」
確か御影さん達の担当世界は、皆さんで作ったゲームが元になっていたと聞いた気がする。
「あー…。乙女ゲームじゃなくてね、元々育成ゲームとして作ったゲーム世界だったんだよね」
夢乃さんが遠い目でそう語ります。
これはあれです。聞いちゃダメなやつ。
とりあえず真剣に読んだり見たりしてるキャイル様に視線を向けます。
「………」
何だろう、沸き上がるこの不安…。
その不安は、次にキャイル様の所に届け物をした時に判明しました。
「……学園モノかよ…」
新しく創ったという世界は、どこもかしこも学校だらけ。色んな制服の男女が溢れた世界でした。
「どう!色んなパターンが確認できてるよ!」
ドヤ顔で言われてますけども……。
キャイル様?貴女、ちょっとチョロ過ぎませんか?
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