第3章 トラブルからのガクブルです!8

「…つまり、あれですか?勘違いで殺されかけたってことですか、私……」


 御影さんに連絡したら、今回は高遠さんがバイクの後ろに乗っけて現れました。


 ……個人的に御影さんは高遠さんと、良い関係だと思ってたので、びっくり。


 さて、このお二人が来た理由ですが。恋バナ関係は夢乃さんの方がいいだろうと言う御影さんの判断と、小鳥遊さんより高遠さんの方がからだそうです。何となく察し……。


 そして、夢乃さんが聞き出したところ、私、勘違いで殺されかけてました。


 ………いや、何でや?


「だって…。だって、その女が…ガルロン様に抱かれてたぁ…」


 と、訴えられたのですが。


「あー。あん時のですかね。引きこもったガルロン様の空間破壊訓練の時のくらいしか覚えがないんですけども…」


「「「………は?」」」


 空間破壊した時に、一回だけ汗で手が滑って、ガルロン様目がけてぶっ飛んじゃったんですよね、私……。

 慌てたガルロン様が、驚きつつも受け止めて下さって、そりゃもう感謝しましたわ。


 絶対にガイア様の前で褒め称えますって約束したともさ!


「つまり?」


「ガルロン様と恋愛感情やそういった関係はまったく、これっぽっちもないですね!」


 美形は拝むだけに限る。まして、神様となれば、尚のことである。

 昔から言うじゃないか、「触らぬ神に祟りなし」と……。あれ?これ、まんまじゃない?

 ガルロン様に触って、キャイル様に祟られた殺されかけたのでは?


「はあっ!?こいつ、信じらんないしーっ!!ガルロン様に惚れないなんて、情緒おかしくない?」


 きっぱり言い切ったら、今度はガルロン様を好きにならないのはおかしいと、体感的に小一時間くらい、延々とガルロン様のとやらを聞かされました。



 ………そんなこんなで、一応(?)無事に初めての配達を終えたわけですが…。


 な皆様って聞いてたんだけど…。

 温厚だったのは、ガチャガチャ様だけじゃね?

 ※この際、姿は気にしてはいけない。


 ディー様も温厚…だったのかなぁ?温厚っつーより、不穏だった気も……。


 とりあえず次からは更に色んな神様のとこ行くそうだから、事前情報は色々仕入れとこうと思います。


 情報大事!生命も大事!!


 確実に分かってるのは、御影さん達に感謝するしかないって事!

 だってねぇ。温厚な方々と聞いてたのに、数回既にお世話になってんですよ?

 こりゃもう、今後も間違いなくお世話になりますよね。


 ……願わくばディー様のやらかしとかち合いませんように……。







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