閑話1 ガイア・ナテラ様と一緒♪
「そもそも妾の配下はそれぞれの領分で動いておる故、こちらを手伝わすことが難しいのじゃ…-」
地球にたくさん存在する神様達。
みんな、ガイア様が産み出されたのかと思いきや、人間の持つ信仰心が高まり、規定数値を超える時に創造力に変わって産まれた神様達が、ほとんどなんだそうです。
……ニワトリが先か、卵が先か…。
一瞬、そんな言葉が頭に浮かびましたが、そうなると、私の生まれた【日本】という国はどうなるのでしょうか?
八百万の神です。そこらの石にも神様いるよ!!
「うむ。妾にもなにゆえそうなったのかは未だに分からぬのじゃが、【日本】に産まれる者達は、他の地域の者達よりも創造力が強くての。恐らくその影響もあったのじゃろう…。まあ、そのおかげで他世界に招かれる者の大半は【日本人】じゃ…」
ですよねぇっっっ!!
『万能地図』に新規の神様の名前が追加されてってますもん…。
何気にどっかで読んだような名前もあるもんなぁ…。
そりゃそんだけの創造力持ってるなら、欲しがりますよねぇ……。
「まあ、人口の調整にもなるしのぉ。これ以上増えられても、バランスが崩れて世界自体が崩壊してしまうゆえ、何ともいえぬ…」
何処から取り出したのか、真っ白なゴージャス羽扇をパタリパタリと揺らしながら、これまたゴージャスな背もたれの所に彫刻らしき物が見える三人がけくらいのソファに横たわるガイア様。
横たわる美女の扇情的なお姿に眼福です。
……すみません。仰がせていただいてもいいですか?
「…まあ何が一番問題かと申せば、ディアルといい、バカラといい、妾が目を付けておった者らを、巻き込んでくれたことよの…。おかげで妾の配下にと思うていた者が、妾の手元に来ぬわ…」
ああぁぁ…、ガイア様、シワが…。眉間にシワがぁぁっ!!
ハラハラしていた私に気づいたのか、ガイア様がコホンと咳払いをされて、眉間のシワを消されました。
バカラ様はディー様の次にポストを配置に行く予定の神様のお名前です。正式名はバカラ・バカラ様。
ちなみに事前情報で御影さんにお聞きした時の事です。
「…バカナ・バカナ…じゃない。こほん。バカラ・バカラ様ですけど…」
あれって、言い間違いなのか、心の声だったのか。
何度も同じ間違いをされるので、聞いてはいけない気がして聞きませんでしたけど、一抹の不安が残ります…。
ちなみに私は、ほんっとーーーーに、たまたま、ガイア様が【日本】を覗いた時に事故ってたんだとか。
タイミングの良い事に、他の神様達への連絡をどうするかと悩んでたとこだったらしい。
……ホントにタイミングいいな……。
あの時、私が死んでなければ、御影さんにヘルプを頼むとこだったらしいんだけど、御影さん達はディー様のフォローで忙しいことが多いので、ものすごーーーーーーーーーーーーーく、ガイア様は悩んだらしい。
で、気晴らしに覗いた瞬間、配達仕事に慣れた(?)私が死んだとこを見てしまい、これ幸いと声をかけてくださった……と。
………ラッキー?
いや、それよりもディー様、どんだけやらかしてんだ?
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