第2章 配達を始めます!4

 何だかんだとお茶をしてる間に、お説教も終わったらしく、私はのんびりしてる場合じゃなかったと、慌ててポストを取り出しました。


「忘れるとこでした。ディー様、このポストに登録お願いします!」


 サイズ的に郵便だと60サイズと言われる大きさの箱を取り出します。

 これに、ディー様が力を登録し、指定箇所に設置するだけで、『万能地図』にも登録され、ポストとして機能するようになるのです。


「…えっと。登録は僕は出来ないので…」


 ところが差し出したポストは、ディー様に断られてしまいました。

 これでは、私は次の仕事に行けないばかりか、今後のディー様宛の配達に困ります。


「あ。うちは私達四人が登録者になるので、気にしないでくださいね♪」


「はい?四人?」


「ええ、四人♪」


 御影さんの言葉に、ディー様以外の他の皆さんが手を挙げられてました。


「え?それって、有りなんですか!?」


「有りです。ガイア様の許可は取ってます。そもそもポストこれ作ったの、チュンタなので♪」


「朔っちのアイテムも全部作ったのオレ~♪メンテもカスタムも、連絡はオレによろしく~♪」


 プリン頭の小鳥遊さんが、サムズアップしてそう言いました。


 作ったの神様じゃなかったんだぁ…と、思ってから思い出しました。


 いやいや。御影さん達、確かディー様の眷族の神様とか言ってたじゃん!だったら、正真正銘、じゃんかっ!!


 ……あれ?ガイア様の配達人の私って、種族的には何になるんだ??


「…私って、もう死んでるし、次の転生決まるまでの間、として配達人やることになりましたよね?今の私って、ゾンビとか、幽霊って存在なんですかね?」


 いやでも若返ってるから、ゾンビではないか。

 いや、微妙に姿変わってるから、幽霊でもない??


 ウンウンと悩み出した私に、御影さん達は黙っていた。


「…ディー、分かるんでしょ?」

「そうだよ。ディーくんなら、視えるよね?」


 不意に御影さんと夢乃さんの声が聞こえ、顔を上げると困り顔のディー様と目が合った。


 え?何か聞いちゃダメなことだった??


「えっと…ですね。朔さんはですね。現在、創造神であるガイアの配下ってことでですね。種族がその…【天使】になってます…はい」


「………【天使】…ですか?」


 ディー様の言葉に思わず問い返しちゃったけど、天使ってアレじゃん。頭に輪っか乗っけて、背中に羽の生えたやつ…。

 え?私、頭の上に輪っかないし、羽も生えてないんですけど?


「はっ!もしかして、頭のキューティクルが【天使の輪】ってこと!?」


「「「「「???」」」」」


 あ。今、ものすごーく世代間のズレジェネレーションギャップ感じた………。








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