第1章 私が女神様の配達人になるまで…6
いよいよ準備も大詰めです。
ここにきて、私はふとした疑問が浮かびました。
「ところで配達物って、手渡しなんですかね?」
「……言われてみれば、そうですね…」
ここで御影さんが、神スマホでガイア様に連絡し、ポストの製作が決定しました。
「…いやでも、これ。ゲームみたいに手紙転送とか出来たら、私必要ないのでは??」
「…………」
この発言でしばらく御影さんが姿を消しました。
この間に私は『万能地図』の音楽アプリで、オタクよろしく、アニソン関係を編集してました。年考えろ!とか聞こえませんよw
戻ってきた御影さんは、非常にお疲れモードでした。
「結論から言いますね…」
ちょうどガイア様の所に他の神様が数人来られていたとかで、ポストの話をしたそうです。
で。
「一部の新参の神の中には、転送だと放置したまんま忘れ去る。手渡しだとそのままポイしちゃう。などされる方がいるようで、渡した渡さなかったというトラブルがよくあるそうです…。ですので、ポスト投函時に朔さんの力でポストを閉じます。そうすると持ち主にポストに配達物が投函されたのが知られされて、持ち主の神様の力で開けて取り出すという仕様になります。これだと、渡した渡さなかったが通りませんから。あと、ポスト自体に受取履歴残るように付けてます…。これは、朔さんと持ち主の神様。こちらの製作者の三名が揃わなければ確認出来ないようにしてます。確認時の隠蔽防止として…」
「…三次元メールボックスですかね…」
「そんな感じですかね。ついでに、各ポストに持ち主の神様登録すると、各ポストを『万能地図』と完全にリンクするようにしたので、ポストのあるとこに自動的に配達コース組めるようになりますね」
「あれ?でも、元々『万能地図』にある機能じゃなかったですかね?」
神様の名前を登録したら、居場所出たような気がします。
「ああ。それなんですけど、同じ名前の方々が居られるそうなんですよ。だから、個々の力をリンクさせたポストなら、細かく確認できますよ」
分かりやすく言えば、前の『万能地図』だと、○○スーパーに配達と入力すると、全支店が出るようになってたらしく、個別ポストの登録で、各支店の場所が確認出来るようになった…的なことらしいです。
つまり、前のままだと、配達先で受取拒否される可能性と、誤配率が上昇していたってことか。
さらには登録してないと開けれないので、盗難防止にもなるという…ね。
投函口も近づけたら、サイズに関係なく入るとかで。
ポストも私の愛車の荷台と同じく『
……設定忘れないようにしよう…。
と、密かに思ってましたが、私の『
頼まなくても便利機能付いてたよ!!
ホワイトすぎじゃねっ!?
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