第1章 私が女神様の配達人になるまで…5

 さてさて。『地図』の次に必要なものを用意してもらいますよ。


 配達するに当たって、当然、アシがいるわけです。

 個人的にペーパードライバーでしたし、愛車は電動アシスト自転車でしたので、やはり自転車が望ましい。


 そんな訳で出来上がったのが、『水陸空用アシスト自転車』!

 何と空も飛べちゃいます!


 ………は?


 ってなった私は悪くないですよね?


 空飛ぶ必要あるのか?あるのか??


「使わなかったら使わなかったで、別に問題ないですよね?」


 御影さんにそう言われたら、納得するしかなかったです。

 出来上がった私の愛車は、向こうでは『ペダル付きの原動機付自転車』と呼ばれる物でした。

 ペダル漕ぐの疲れた時のために、こうしてくれたそうです。


 これ、免許いるんですよね。一応、『モペット』って名前だった記憶もあるんですけど。

 なんせ、モペットこれ。『原付』扱いになるんで、自転車として乗ってても、免許がいるんですよね。

 意外と知らない人多い。

 ちなみにノンアルも、完全にアルコール0じゃないから、未成年に売ったり飲ませたりしちゃいけないんですよ?って、酒屋さん情報です。

 自転車も飲酒運転アウトですもんねぇ…って、話逸れてるし‪w


 ハンドル中央に『万能地図』がセット出来るようになってます。

 走行中に雨や風や雪が降っても大丈夫。

 水中でも空中でも、何なら宇宙に出ても、自転車の周りが空間保護されてるので、いつでも快適温度だそうです。

 溶岩の中に突っ込んでも大丈夫!と言われましたけど、配達先にそーゆーとこあるのかと、少し不安になったのは内緒です。

 ちなみに片耳だけですが、なんとBluetoothイヤホンも用意してくれてました!


「いや、うちの連中が、音楽もなしにひたすら走るのは辛いだろって話になったから…」


 御影さん達から、ガイア様に交渉して下さり、聴きたい曲が聴き放題!

『万能地図』に音楽アプリ入ってましたよ!


 さらに、ガイア様と御影さんにいつでも連絡出来るようにと、神仕様『スマホ』まで用意されてて、マジ女神!←いや。本物の女神じゃないか‪w


 後にこの『スマホ』のおかげで、大助かりな事態が発生するのですが、まあそれは今は関係ないですね。


 自転車の荷台には、『無限収納箱インベントリ』が付いてました。

 ゲームとかでお約束のアレですね!


 これまた、生き物以外は何でもOK!時間経過も管理画面でオンオフ可能とくれば、


「……これ、メール便の範疇越えてませんかね?」


「越えてますね…。でも、何となーく後々必要になるようながするので…」


 どうやらこの機能は御影さんが提案したようです。


「まあ、お弁当とか入れるのにでも利用して頂ければ…」


 確かに便利ですね。

 暖かいご飯は最高です!


 さらに、『万能地図』とも連動させて、目的地に到着したら、手を入れるだけで該当する配布物が取り出せる機能付き。

 これ、本当に助かります。

 諸事情により、数回誤配しちゃったことありますので、ほんっとにありがたい機能です。


 ………これ。生きてる時に欲しかったぁ………。

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