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しばしの沈黙。闇夜のように
「……なにがです? んっ、へへっ! ……んへっ!!」
「クシャミ
「うるさいですねぇ、いったい何回言うんですか、……クシャミするたび言いますよね」
「うん、まあね」
「『まあね』じゃないんですよ……、というか、なんでちょっと
「……。どうなんだろ、考えてみたこともなかった」その語調が
「ないんですね……」
「そういう雪子ちゃんは?」
「いちおう私、女の子ですよ?」
「知らないよ」
「え? どういうことですか?」
「ん、なんだろ、自分でもよく分かんないな。でどうなの?」
「……やめないんだ」
「へぇ」のびたラーメンを
「だと思いますけどね、私は。きっとみんな、そんな感じで
「みんなが思うなら、それは普通のことなんじゃないんですか?」
「なんで今日の先輩はちょくちょくキレ
「いや、ただ雪子ちゃんのテンションに合わせただけ」
「いえ、私キレてませんよ。いつもより
「どうして上機嫌なの?」無意識に夕食を食べるような
「それはですねぇ、さっき食べた立ち
「
「失礼ですよ。
「ごめん、さすがにそれはできないかな……。よくあれを
「……まあ、残さず食べたのはエラいかもですね」
「だよね」
「やっぱり
「――食べられずに死んじゃう人が、世界にはたくさんいるんだしね」
「
「え?」
「あ、すいません、言いすぎました。だけど……あまり
「ごめん。怒ったよね?」
「いいえ。なんかあれですね、今日は怒れない日みたいです」
「そんな日があるんだ」
「みたいです。……あれ? それでなんの話でしたっけ?」
「えっと……、そうそう、雪子ちゃんのクシャミがあざといって話だったような……」
「あざとくはないですねえ! あざとくは! わざとクシャミができますかって!」
「ご、ごめん、つい……、なに言っても怒らないって言うから……」
「そうは言ってないですねえ……!」
「思ったんだけど」
「なんです?」
「こよりを使えばできるよね、クシャミ」
「でしょうね!」
「さむい?」
「……ん、まぁ少しだけ」
「上着、
「雨でびちゃびちゃですけどねぇ」
「
「と、思いますね。お
二人分の
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