第33話

「だって本当のことではありませんか。ロザリナさん実は……」


 ルルカがロザリナに商業ギルドの件に関する経緯を説明してしまった。


「逆に凄いことだと思いますが……ルルカさん。私のことはどうぞ呼び捨てで。敬語もなしでお願いします」


「わかったわ」


 ここは話題を変えよう。


「ロザリナは冒険者としては何等級だったんだ?」


「5等級でした」


「おお。4等級まで後一歩じゃないか」


 4等級になれれば冒険者としては成功者に位置付けられる。


「無理だったと思います。私は妹ともう1人の3人でパーティーを組んでいましたがどうしても優秀な魔術士を見つけることができませんでした」


「そうなのか。こんなことを言ってるがロザリナの剣の腕は相当だぞ。以前馬車を襲ったホブゴブリンより数段上だった」


「それは心強いですね」


「俺も後1週間で見習いから7等級に上がるから、ロザリナ6等級より上の昇格方法を教えて欲しい」


「6等級へはある程度依頼をこなせばギルドの判断で昇格させます。

 5等級へは昇格試験で5等級パーティーと対戦してその内容次第での昇格となります。昇格試験を受ける為にはギルドからの一定以上の評価が必要になります。4等級への昇格も同じです」


「依頼かぁ。苦手なんだよなぁ」


 王都行くのに受けた護衛依頼の悪夢が……


「ツトムさん、依頼もですがパーティーに入らないと5等級には上がれないみたいですよ」


「それもあるか……昇格試験てソロで受けるのはダメなのか?」


「聞いたことありません」


「5等級パーティーって要はロザリナが4~5人いる感じだろ? 風槌の弾幕張ってなんとかならんか?」


「魔術士がマジックシールドで防御して来なければいけるかもしれません」


 魔術士に防御されれば詰みか。回転系の土槍風槍は威力が高過ぎて相手を殺してしまうだろうし。


「う~ん。ロザリナは元ということは冒険者ギルドを辞めたのか?」


「奴隷落ちする際にギルドにカードを預けて冒険者としての活動を中断している状態です」


「カードを預けたのはバルーカの城内のギルドか?」


「はい」


「ルルカ、城内に行った時は冒険者ギルドに寄って」


「ロザリナのカードを受け取って冒険者として復帰させるのですね」


「そうだ。これでロザリナとパーティーを組めば昇格試験も問題あるまい」


「あの……大変申し上げにくいのですが私は5等級の昇格試験に参加できません。

 上の等級の者が下の昇格試験に参加できてしまうと色々と問題がありますので」


「いい手だと思ったが確かにそれもそうか。ただルルカ、試験とは関係なくロザリナの復帰はさせておいてくれ」


「かしこまりました」


「こうなったらもういっそ昇格自体を諦めるか」


「「え?」」


「オークさえ狩れれば金は稼げる訳だし、等級を上げることに拘る必要はあるまい」


 今現在見習いだけど特に不便を感じてないしな。

 まぁ緊急招集の時にカード見せるのが恥ずかしいぐらいだ。


「し、しかし等級を上げることで高額の依頼を受けられますが?」


「どうせ護衛依頼だろ? 王都に行く時に受けて散々な目に会ったからもう受けたくない。飛行魔法を覚えて積み荷を収納に入れて自分で運べば稼げる桁が違ってきそうだし」


「護衛依頼だけではありません。要人警護・討伐依頼・偵察依頼などなど他にもたくさんありますよ」


「う~ん、伝説の7等級冒険者として名を馳せるのもありだと思うが……」


「7等級冒険者がどうして伝説になるのかわかりません」


 これだからロマンのわからぬ女共は……


「まぁ現段階では6等級に上がれるかどうかもわからないのだから、試験やパーティー問題は先送りでいいだろう」




 ご飯も食べいよいよお楽しみタイムである。

 まずは風呂から。

 風呂の準備をした後、脱衣所で3人で服を脱ぐ。

 2人が服を脱いでくのをじっくり鑑賞する。

 ロザリナは少し恥ずかしそうだ。それもまたいい!


「最初はルルカだ」


 特注椅子に座らせルルカを洗っていく。

 石鹸を付けてムニュムニュ洗っていくと手のひらに感じるコリコリ感がたまらない。

 下も念入りに洗っていく。


「んっ」


 ルルカの口から漏れる吐息がなんとも言えん!


「次はロザリナ」


「は、はい。よろしくお願い致します」


 ロザリナは恐る恐る特注椅子に座る。

 背中や脇腹を洗っていくとすごく緊張してるのが伝わってくる。

 背中に密着するとビクンと体が反応した。

 お尻に当てながら胸を揉む。


「あっ」


 ロザリナのはルルカのより小さいが十分手からはみ出る大きさだ。

 ムニュムニュ洗いながら顔をこちらに向かせキスをする。


「んっ、んんっ」


 舌をねっとりと絡ませていると俺の背後にルルカが回り洗い始めてくれた。

 ロザリナの息もかなり荒くなっている。


 丁寧に丁寧に洗っていき、

 丁寧に丁寧に洗われる。

 まさに至福の瞬間である。


「ロザリナ。次はあなたがツトムさんを洗いなさい」


「……はい」


 ロザリナが俺の開いてる足の間に座り洗っていく。

 ルルカが俺の肩越しからそれを眺めている。


「そこは更に丁寧にゆっくりと」


「左手が止まっているわよ」


「指で先をゆっくりとなぞりなさい」


「優しく転がすように揉みなさい」


 後ろから回した手で俺の胸やお腹を洗いながらルルカ先生の指導はしばらく続いた。




 あの奴隷商での喋り方とのギャップも相まってベッドでのロザリナは凄く可愛かった。

 ただHに対して消極的な面がチラホラ伺える。

 そこは俺が何か指示するのではなくルルカ先生の指導に期待しよう。

 まぁそのルルカもロザリナに見られながらはかなり恥ずかしがっていた。


「ロザリナ。み、見ないで」


 は、ルルカのベストセリフではなかろうか?




 もちろん翌朝も2人とイチャイチャする。

 特にルルカの時はロザリナに見せながらじっくりとだ。


「今日はまずロザリナの武器を買いに行こうと思うのだが」


 両腕に美女2人抱えながらのまったりタイムもまた最高である。


「ルルカは武器は使ったことはあるか?」


「全くありません」


「ロザリナ、この場合は無難に剣だろうか?」


「ルルカさんは狩りに行かれないのであれば剣よりも短剣かナイフがよろしいでしょう」


「あの、私は武器を頂いても満足に扱えませんので……」


「携帯性を考慮すればナイフがいいか。ルルカ、持ってれば道具としても使えるしどこで役立つとも限らない。一緒に買いに行こう」


 後輩のロザリナの物だけ買うのもよろしくなかろうという配慮だ。

 決してご機嫌取りではない。


「わかりました」


「武器を買ったら俺はギルドに行ってその後軽く狩りに行く。2人はそのまま服とか必要なものを買って欲しい。特にロザリナの動きやすい靴は必ず買ってくれ」

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