第22話
「おかえりなさいませ」
!?
ルルカのエプロン姿である。ええわぁ。
「ただいま」
ただ腰で巻く前掛けタイプだ。首から掛ける上下一体型を希望したい!
なんとしても裸エプ……コホン。
「お食事の用意ができております」
そういやルルカ単独の料理を食べるのは初めてだよな。
素朴な感じの家庭料理で味もなかなかだ。
「お口に合いますでしょうか?」
「おいしいよ」
「ありがとうございます」
ホッとしたようだ。
「ずっと宿の朝食と肉パンとシチューだけだったからな。ルルカの家庭料理は凄く嬉しい」
「そ、そんな……」
「次は風呂に入ろう」
「はい」
風呂は今までもタライに湯を魔法で用意してたので同じ要領でいけるだろう。
まず水魔法で風呂に水を満たし、その水を火魔法で温める。
少しだけ熱めにして完了だ。
ルルカと共に服を脱いでいく。
この瞬間のドキドキ感がまたいい!
お湯をそこらに掛け温めてルルカから洗う。
「ツトムさ、んからお洗い致します」
「俺は後でじっくり頼む」
石鹸を泡立て背中から洗っていく。
もちろん素手である。
「は、い」
後ろから2つのお山をじっくりねっとり洗っていく。
この手の平に感じるコリコリした感触。
手が埋まるほどのムニュムニュ感。
何もかもが素晴らしい。
今度はルルカに洗ってもらう。
当然素手でだ。
背中に密着されて胸やお腹を撫でるように洗われるこの気持ち良さ。
下半身にも手が伸びてくる。
そこはゆっくり焦らす感じで洗うように指示する。
ルルカの両手が妖艶な仕草で淫らに舞う。
たまらなくなったがここは我慢だ。
彼女を俺の上に乗せ湯船に密着して入る。
「これからは毎日入ろうな」
「はい……んっ」
キスをしながら両手でお尻を掴み上下にゆっくり揺らす。
「あっ、んっ……」
段々早く、激しくしていく。
「あっ、あんっ、ツ、ットム、さんっ」
その動きに併せてお湯が上下に波打ち湯船から零れてしまう。
魔法でいくらでも補充可能なのでいくら零れてもノープロブレムだ。
「明日は朝はルルカとした後にゆっくりしてから狩りに行く」
「ツトムさ、んそんなにはっきり言われると……」
風呂でした後寝室でまったりしている。
「もっと具体的に言おうか?」
「だ、だめ!」
困った感じのルルカもいいなぁ。
「午後から城で帰りは今日ぐらいの時間になるのだけど……ルルカは昼間暇になっちゃうよね?」
「ツトムさ、んが掃除も洗濯も魔法でなさってしまうので」
浄化魔法で瞬時で綺麗になるからね。
「俺がいない間はくつろいでていいからね? 前にも言ったように昼寝しててもいいし」
「ありがとうございます。ですがお気遣いなく。ツトムさ、んに買われてから体調も良いですし」
「毎日エッチしまくったからだな!」
「はあ? ハッ! し、失礼しました……」
今なんか怖かった感じがしたような……
「じょ、冗談はともかく。毎日回復魔法掛けてるからだろうな」
「それで……、どおりで毎日お通じも快適に(小声)」
「もちろんきちんと浄化魔法で綺麗にもしてるしね」
「浄化魔法? で? 綺麗に?」
「うん。大きいの出した後にお尻をきれ……」
「ツトムさん!!」
「い、いや、衛生管理大事よ? 健康第一だよ?」
「わかりますけどぉ」
「いつも何気なくさらっと浄化魔法掛けてるだけだから気にしない! いいね?」
「は、はい……」
これも教育の為だ。
きちんとしなければならない。
衛生管理という名目があるのだから……
「話が逸れたけど、ルルカが午後暇を持て余して悶々とする問題をどうにかしないと」
「別に悶々とはしていませんが……」
「買い物にはいつ行く感じ? 午前? 夕方?」
「やはり夕方でしょうか? 昨日も食材を買いに夕方に行きましたし」
「う~ん。どうしたもんかなぁ。ルルカは何かしたいこととかない?」
テレビもラジオも新聞すらない世界だからなぁ。
「特にこれといって……」
「ならとりあえずはさ、メモ帳や便せん購入して娘さんや御両親・ティリアさんへの手紙を書きなよ」
「そのように致します」
「後は4日後とかに城壁内の奴隷商に新しい人が来るから見に行かないと」
「次に買われるのは若い奴隷なのでしょうか?」
「そこが難しいとこでさ、当初はルルカの手伝いも考えていたから同年代で探してたんだけど、戦闘奴隷となると若い人のほうが動けそうだしベテランのほうが頼りになりそうだしでどうしたもんかなと思ってね」
「戦闘に関することはわかりかねますが、共に生活するのですし為人を重視して頂けたらと思います」
「さすがルルカだ。確かに為人こそ重要だな」
問題なのは奴隷商での短い面談で性格を把握することは至難なんだよなぁ。
「おはようございます」
未だルルカより早く起きることができない。全敗中である。
「別に俺より早く起きる必要ないよ?」
「自然に起きてしまうので」
目覚まし要らずらしい。
9時頃までイチャイチャして出掛ける。
壁外区北西のいつもの狩場ではなく西門に向かう。
午後から城に行くので近いとこのほうがいいだろう。
西門は閉まっていた。こちら側は森があるだけだしな。
森の近くでゴブリン焼きをしたが成果はなかった。
午後に城(内城)を訪ねると個室に通されしばらくして男女2人が入ってきた。
「初めまして。冒険者のツトムと申します」
「カダット・ロイターだ」
「……」
こっちの美人な金髪ねーちゃんの方は挨拶なしかい。
「魔術士は訓練場に集まるよう通達してるが、その前に昨日の商業ギルドの件を済ませようと思ってね」
「わざわざすいません」
「こちらとしても無視できる案件ではないから気にしないでいいよ。
さて、昨日朝一で強制捜査に入った訳だが。初めゴトス(商業ギルド長)は知らない振りしてたけど、御者がゴトスに口止めされてたのを供述したらあっさり認めてね。
というかあれは素直に認めて早く強制捜査を終わらせたほうが良いと判断したんだろうね。もちろんそんなことで終わるほど甘いもんでもないのだけど。
それで出てきた事実がね……
要約すると、
3年ほど前にバルーカの商業ギルド長として赴任して来たゴトスは、それまで冒険者ギルドに依頼していたゴブリンの討伐報酬(1体につき50ルク。冒険者はゴブリンの左耳を討伐した証としてギルドに提出)と北と東の街道の見回りを中止。
その際に冒険者ギルドから返還されてきた資金の一部と以降の定期的な街道の安全調査の為の予算の一部を横領していた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます