第15戦記 登場‼︎ 機甲十字軍‼︎
Gトルーパーズと最終自衛隊が少年と戦闘を繰り広げているところへ、機甲十字軍のパンツァーカイルの軍勢が迫って来た。
Gトルーパーズと隊員たちはこの大混戦をどう乗り切るのか?
【ネオ新宿区 都心近郊】
杏花「何…⁉︎ こんな時に新しい敵⁉︎」
麻里奈「十字架のマークが見えるでござる‼︎」
萌「直虎さん、あれは何?」
直虎「機甲十字軍よ‼︎」
明日美「機甲十字軍⁉︎」
直虎「私もあまり詳しいことは知らないんだけどね。あなたたちも旧世界で第二次世界大戦という大きな戦争があったのは知っているでしょう?」
杏花「うん、旧世界の地球で大きな戦争が三回あったって言う話を、パパやママから昔聞いたことがあるわ」
麻里奈「そして、第二次世界大戦は人類史上初めて核兵器が使用されたと公式で記録に残っている、悲惨な戦争だったのでござるな」
直虎「その大戦で連合国軍に敗戦した「ナチス・ドイツ」の一部が南極へ逃亡して地下世界へたどり着き、長い年月をかけて地下世界で強大な力を手にしたのが、機甲十字軍と言われているわ‼︎
都市伝説やオカルトの類だと思っていたけど、本当にそんな組織が存在したなんてね…」
萌「でも残党なら、宇宙連邦政府軍やギャラクシア・ヴァース帝国に比べれば大したことないんじゃない?」
直虎「奴らを甘く見ないで。確かに機甲十字軍は、犯罪者や反政府の危険分子、異世界や様々な惑星から寄せ集められた混成部隊だからまとまりがない上に、数では宇宙連邦政府軍やギャラクシア・ヴァース帝国と比べれば圧倒的に劣る…。
だけど、奴らは宇宙連邦政府も知らない未知のテクノロジーを手にしていて、兵士一人一人の実力やアーマード・ギアの性能では他の勢力を上回ると言われているわ‼︎
現に今、宇宙連邦政府軍やギャラクシア・ヴァース帝国軍の艦隊が、いくつも機甲十字軍によって壊滅させられている‼︎」
麻里奈「まとまりがなく数は少ないが、一人一人がエリート兵士の精鋭部隊でござるか…」
明日美「気を引き締めてかかりましょう‼︎」
Gトルーパーズは、機甲十字軍を迎え撃つ態勢を取った。
十字軍兵A「これより戦闘を開始する‼︎ 最優先は実験体の確保だ‼︎ まずは実験体に集中砲火を浴びせろ‼︎」
機甲十字軍のパンツァーカイルは一斉に少年へ、プラズマライフル・ミサイルランチャー・プラズマバルカンの集中砲火を浴びせた。
すると少年は、プラズマライフル、ミサイルランチャー、プラズマバルカンの弾を全て片手で受け止め、レールガンのように放出してパンツァーカイルを一機撃墜した。
十字軍兵B「くそぉ…、脱出するしかない‼︎」
十字軍兵C「おのれ…、化け物め‼︎」
少年は空中を浮遊し、パンツァーカイルのプラズマサーベルを片手で受け止めた。
十字軍兵D「何ぃっ…⁉︎」
少年はパンツァーカイルに両手を当てた。
少年「……………」
十字軍兵D「な、装甲を手でこじ開けただと⁉︎ う…、うわぁぁぁ…‼︎」
少年はパンツァーカイルの装甲をこじ開けるとコクピットの中にいた機甲十字軍の兵士を外へ放り出して、機体を奪った。
直虎「装甲を手でこじ開けてアーマード・ギアを奪うなんて…⁉︎」
杏花「なんて強引なヤツ…‼︎」
少年「……………」
少年は奪ったパンツァーカイルを操縦し、パンツァーカイルや防人・飛燕に攻撃をしかけた。
少年「……………」
最終隊員A「機体損傷大‼︎ 脱出する‼︎」
十字軍兵E「ぐあっ…‼︎ つ…、強い、強すぎる‼︎」
最終隊員B「何だ、今のプラズマライフルは⁉︎ まるで大砲のようだったぞ‼︎」
十字軍兵F「あれが、本当に量産機の出力なのか⁉︎」
少年は尋常ではないスピードで動き回り、プラズマサーベルを巨大化して振り回したり、量産機の限界出力を超えた大出力のプラズマライフルを放ったりしている。
最終隊員C「恐ろしい反応速度だ‼︎」
最終隊員D「止める方法はないのか⁉︎」
十字軍兵A「
ミア「こちら
十字軍兵A「
杏花「みんな、もう一度いくわよ‼︎」
G・T「OK‼︎」
杏花「プラズマナァーックル‼︎」
麻里奈「プラズマパルスウェーブ、照射‼︎」
萌「プラズマミサイル、発射‼︎」
明日美「プラズマライフル、発射‼︎」
少年「……………」
杏花「全部避けられた⁉︎」
少年「……………」
G・T「きゃあぁぁぁぁぁぁ‼︎」
少年はGトルーパーズの攻撃を全て回避すると、大出力のプラズマライフルを放ち、Gトルーパーズをまとめて吹き飛ばした。
麻里奈「参ったでござるな〜」
萌「結成早々にしてGトルーパーズも壊滅だね…」
杏花「縁起でもないこと言うな‼︎」
明日美「そうよ、まだ何か方法はあるはずよ‼︎」
最終自衛隊総司令部では少年の暴走による大混戦で隊員たちが慌てふためき、必死に危機を乗り越える方法を模索していた。
オペレーター「長官、これ以上は危険です‼︎ 全軍、一時退避させた方が…‼︎」
富士山「まだ…、一つだけ手はある…」
オペレーター「…⁉︎」
富士山「できることならあれは使いたくなかったが…、仕方あるまい…。
「ダークバリオン
オペレーター「ダークバリオン弾⁉︎ 第二次宇宙大戦時に秘密裏に開発されていた兵器ですね‼︎」
富士山「そうだ…、今となっては旧世代の兵器だがな。
聞こえるか、立花司令。ダークバリオン弾を少年に撃ち込む‼︎」
直虎「ダークバリオン弾を⁉︎」
富士山「ああ…、本来は第二次宇宙大戦時に対アーマード・ギア用に開発された兵器だ‼︎ あれなら、対象物に極小重力場を発生させて身動きを取れなくすることができる‼︎
だが、いくらその少年といえども長時間重力を浴び続ければ、身体が押しつぶされてしまう‼︎ 命中させてダウンしたら、すぐに回収班を向かわせる‼︎
回収したあとは医療班総出で大至急再生治療に当たるぞ‼︎」
直虎「賭けるしかありませんね…、やってみましょう‼︎ 補給班、ダークバリオン弾をバスター5へ‼︎ 明日美、狙撃は得意よね⁉︎」
明日美「はい、大丈夫です‼︎」
直虎は明日美のバスター5のサブモニターにダークバリオン弾を映し出して、明日美にダークバリオン弾の説明を始めた。
直虎「このダークバリオン弾は、どんなものでも当たった瞬間、その対象物に極小重力場を発生させ、重力波で押し潰すことができる兵器なの。
本来は対アーマード・ギア用の兵器なんだけど、今のあの少年の身体ならきっと重力でダウンさせるだけで済ませられるわ」
明日美「でも、もしかしたらあの子が…」
直虎「明日美…、自分を…、あの子の強さを信じて‼︎ きっとあの子なら大丈夫だわ…」
直虎は強い眼差しで明日美に訴えかけた。直虎の目を見た明日美は、コクリとうなづいた。
明日美「分かりました、やってみます…‼︎」
直虎「頼んだわよ。ただし、これは前大戦で試作兵器として作られたきり、一度も使われないまま量産化プロジェクトも凍結した兵器だから一発しかないの…。外さないでね…」
明日美「はいっ‼︎」
補給班「華園隊員、ダークバリオン弾です‼︎」
明日美「ありがとうございます‼︎」
明日美は現場に駆けつけた補給班からダークバリオン弾を受け取った。
杏花「明日美っ‼︎ 少年を引きつける役は私たちに任せて‼︎」
麻里奈「明日美殿、そなたの乾坤一擲に賭けるでござる‼︎」
萌「明日美ちゃん、ファイト‼︎」
明日美「杏花ちゃん、麻里奈ちゃん、萌ちゃん…、私…、あの子のためにも頑張るわ‼︎」
直虎「いいチームね…、他の隊員は、Gトルーパーズのカバーと機甲十字軍に当たって‼︎」
最終隊員たち「はっ‼︎」
十字軍兵A「フン、我らの強さを奴らに見せつけてやれ‼︎」
十字軍兵たち「おおっ‼︎」
杏花「さあ、かかってきなさい坊や‼︎ お姉さんたちが遊んであげるわ‼︎」
麻里奈「いざ、尋常に勝負‼︎」
萌「こーこまーで、おーいでー‼︎」
直虎「明日美、バスター5をスナイピングモードに変形して‼︎」
明日美「はい‼︎ チェンジ、スナイピングモード‼︎」
明日美がバスター5をスナイピングモードに変形させると、プラズマライフルは狙撃銃の形をしたプラズマスナイパーライフルに変形し、砲身の下側からはスタンドが現れた。ダークバリオン弾を銃口に装填すると、明日美は狙撃の態勢を取った。
明日美「タクティカルスコープ、オープン‼︎」
明日美がコントロールバーの右側のパネルを押すと、プラズマスナイパーライフルの砲身からライフルスコープが現れ、コクピット内の明日美の目の前には、上部から狙撃用ゴーグルがセットされた。
明日美「少し痛いかもしれないけど、我慢してね…。
みんなのためにも…、あの子のためにも…、この一発…、外せないっ…‼︎」
「ガチャ…」
明日美は仲間たちを守るため、少年を救うため、この一発に全てをかけるべく引き金に指を当てた。
今、Gトルーパーズと最終自衛隊の命運は、明日美に委ねられることとなった。
明日美の弾丸は、想いは届くのか?
【次回予告】
ナレーション:
玲よ。はじめましての人も、そうじゃない人もよろしくねー。
最終自衛隊と機甲十字軍の戦いに、Gトルーパーズと少年の戦い‼︎ そして何と言っても注目は、明日美さんのダークバリオン弾が命中するかどうか、そこが見どころだね‼︎
だけどそこに機甲十字軍の黒い凶星って言う、すごく強い敵が出て来てもう大変‼︎ しかも相手はアーマード・ギアを日本刀で次から次へ捌いちゃうんだから、非常識にもほどがあるよね‼︎
明日美さん、絶対に外さないでね‼︎ 応援してるから‼︎
次回、宇宙創戦記XTENTION‼︎
【第16戦記 黒い凶星】
って言うお話しなんだってね。私もちょっと楽しみ‼︎
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