(二)-17

「あくまでも、あくまでもですよ、ポストを用意してもらえさえすればいいんです。相談役みたいな、事実上何も仕事がないような役職でよいので。費用は助成金の中から出せるようにしますから。あ、もちろんあなた方が使う分に上乗せする形でですよ。それなら問題ないでしょう。ああ、それから言い忘れていた。選挙のときに、もちろん私に投票して下さいますよね。あなた、法人の代表でしょ。そこで、職員の皆さんに、こんな人いるから投票してよ、って私のことを紹介して欲しいのですよ。もちろん強制じゃないですよ。あくまでも周知して頂くということで。そうしてくれると、私としてもすごくありがたい。それに、今回みたいに、今後あなたが困っていたら助けになれるかもしれない。そうでしょ」


(続く)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る