私、異世界にて最強ですの!!

@kamoto_sann

第一章 新しき世界との邂逅

 元の世界の頃から年にも似合わずお嬢さまごっこしていた人間にこの「引っ越し」はなーんにも問題はなかった。


年は16 フォートリ公爵家の長女であり王太子婚約者であるアレノン・フォートリ

は現代日本から襲来した転生者であった。

 襲来で間違っていない。


なぜなら彼女は日本での知識・考え方と共に公爵家という最強の力をフル活用し、この世界の常識を齢10歳の頃から捻じ曲げ始めた。これを襲来と、チートと言わずして何になるのだろうか… 


「お父様!私いいことを思いつきましたの!!」

彼女のこの一言は父からしたら6年の間休まず聞いたものだった。

「…今度はなんだ我が娘よ」

「私!結婚しますわ!!」

「お前婚約してるぞ!!!!娘よ!!」

「違いますわ!愛のある、恋愛結婚をしたいですの!」

 そして威厳ある父は、泡を吹きながら椅子から転げ落ちた。



 そのころ、アレノン令嬢の婚約者である王太子、 ノーレン・ファージャー 

は、愛しのアレノンを思い出し、夕日にふけっていた。


「あぁ、私の愛しのアレノンは元気にしているだろうか…してるか!だってあの僕の婚約者なんだから!!!」

 

王子も王子で少し変な人間だった。彼女と一緒に長い時間をともにすれば、若く幼い柔軟な子供の考え方は具体的に、そして異質にねじ曲がっても仕方がない。


 彼は婚約者に重すぎるほどの愛と信頼を寄せる国一番(ヤンデレ度共に権力)

なまどろっこしい人間になっていた。


 可哀そうに

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