仮説④ この世界がゲームである可能性 その二
――仮説④ この世界がゲームである可能性 その二
其処で、愚生はながらく『世界はゲーム』という仮説を失念していたのだが、輓近、量子力学についての情報を蒐集しているうちに、偶然、『世界はゲームである』という有力なる仮説についての頁に逢着したのである。
恁麼の頁によると、『TVゲームでは、3D映像を描写する場合、コンピューターの負荷を逓減させるために、画面にうつっていない箇所は計算せず、画面にうつった刹那に、3D画像、なかんずく、3D背景画像が計算され描出される』ことが、『量子力学において、素粒子が粒子とエネルギーの相補性をもち、なんらかの観測者が観測した刹那に、エネルギー状態から粒子状態になり、われわれは世界を体験する』という理論と酷似するという。
愚生にとって、この理窟は衝撃的であった。
――つづく
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