仮説④ この世界がゲームである可能性 その一
――仮説④ この世界がゲームである可能性 その一
だいぶ時間があいたが、なぜか、本稿のアクセス数が着実に伸びているので、ひさびさに、現時点での考覈を加筆してみたいとおもう。
輓近、イーロン・マスク氏だったかが、『この世界が電脳空間である可能性は100%にちかい』というように発言されていて、愚生は最初、『そんな陳腐な理窟は倦厭したよ』と胸臆で反撥していた。
が、この『世界はゲームである可能性がたかい』という論説について情報を蒐集しているうちに、愚生にもまた、『この世界はゲームではないか』とおもわれてきたのである。
まず、前述の某氏による理窟は、『第一の宇宙で、ゴッド・ライク・マシンが完成し、そのなかで宇宙規模の電脳空間がつくられれば、その電脳空間のなかでも、またゴッド・ライク・マシンがつくられ、おなじく電脳空間が出来てゆく』とかんがえられるので、『自然な宇宙はひとつだとしても、電脳空間は無限に連鎖する』ことになり、『あくまでも確率論として、われわれが生きている宇宙がひとつの自然なる宇宙であるよりも、無限個の電脳空間のひとつである可能性のほうが非常にたかい』ことになる。
愚生はいささか疑問がのこったものの、これは『なぜこの世界にはなにも存在しないのではなくなにかが存在するのか』という『窮極の問い』にたいするテグマーク宇宙論的な『なにかが存在しないパターンはひとつだが、なにかが存在するパターンは無限でるがゆえに、確率論的になにかが存在する』という仮説に酷似した理窟であり、恁麼の点において反論は出来なかった。
――つづく
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