『ゴッド・ライク・マシンと人生最大級の謎』エッセイ（『九頭龍一鬼はかく語りき』特別篇）

ゴッド・ライク・マシンは死者をも蘇生させられる

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　死んだ人間を蘇生するのが『道徳上問題』であるのは納得できるが、死んだ人間たちの情報ならば『ゴッド・ライク・マシンで演算可能』なのではないか。

　そもそも、『全知全能の神のような機械』だから『ゴッド・ライク・マシン』なのであって、この『第二の神に不可能はないはず』である。

　といえども、イーガンの設定ミスとはかぎらない。

　そもそも、『光子規模の量子コンピューター』などが実現可能なのか、イーガンにしては突飛すぎるアイデアなのだが、それはともかく、仮定として、『そもそも作中のコンピューターがゴッド・ライク・マシンであるというのは愚生の誤読』である可能性がたかい。

　なぜならば、『人類がすでにゴッド・ライク・マシンを完成させているのならば、ブラックホール内の現象もマシンに計算させればよいだけ』であるからだ。