第8話 失踪
そして明石雪風が、2人のパーソナリティで番組をやってみませんかと言うので、博は新たに番組パーソナリティを公募するのであった。その中に南条知世が再び応募してくるのである。彼女が私の事を覚えていますかと聞いてくるので、博は覚えていますと答えると、今回も応募しますと返答をするのであった。
今回の公募に対し、応募の数はまたしても30名程来たのであるが、この応募人数の中から、1人を選ぶのは大変であった。途中で辞退する人もいるし、オーディションの内容が難しいとの苦情も来たりで、絞り込むのに一苦労するのである。そうして結局新しいパーソナリティは、南条知世に決まったのである。2人の新体制でスタートする番組は、月1回の収録に手数料込みで8万円以上かかるのであった。
そうして始まった番組であるが、南条知世の声はすこぶる人気で、多くのリスナーを獲得するのに役に立つのであった。そして博の宇宙ラジオの話をよく理解してくれたのが嬉しかったようである。そしてゲストを呼んでの収録が始まるようになると、事件は起こった。ゲスト回の収録を終えて、その番組を配信した後、明石雪風の連絡が途絶えたのである。その時の契約は終了し、次の契約は結んでいなかったが、突然の失踪に対して焦りが生じる博であった。
南条知世は自分を責める博に対して、慰めてくれるのであるが、博は何がいけなかったのだろうかとずっと悩んでいる感じであった。ゲスト回のPVは過去最高を記録するのであるが、それを境に伸びることは無くなってしまう。
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