助けて食べ過ぎた

私は花華。物書きだ。


イマジネーションから生み出した存在たちがいる


んあーーーー


今、食べ過ぎて腹がパンパンだ


きつい きつい


早く消化されろって思う


あーーー


たすけてーーー


お腹がでてるよーー


たすけて


ねえ


そうだなあ


カラス助けて


黒髪金色の目の美少年


カラス助けて


カラス「呼んだか?花華」


あ、きた


カラス「呼んだ様な気がしたから来たよ。何か辛いのか?」


うん。辛いのー。


お腹いっぱいすぎて苦しいの


横になれない


お腹が横に落ちる


苦し


カラス「そんなに気にすることかあ?普通に寝ていたらいいだろ。」


そしたら太るでしょうが


カラス「いいや。それは関係性が無いとこちらの医学では成っている。そうだな、どうしたもんか。」


カラスは考え込んでいる


んー


ぼくはお腹をリラックスさせる


するとお腹が出る


いやだーー


カラス「安心しろ。安心しろ。そんなに出てないぞ。腹筋をするのはどうだ?感情紛らわしで。」


それはあきあきになった


カラス「なるほど。では、気にするなよ。暫くしたら腹も引っ込むさ。うんこになって流れ出る。」


うむ。うんちっちに早くならないかなあ


カラス「まあ待っていろ。暫く待ってな。そうやって気にしていたらキリがないぞ。」


うむ。


下剤だけはダメなんだよね?


カラス「ダメだ。確実にな。」


うん


もちろん飲まないよ


んー


もどかしいなあ


お腹苦しい


だってこの時代、裕福だから食べ物も美味しくて


カラス「いいことなんだけどな。」


うん。分かる。


んー


ちょっと執筆でもして気を紛らわすかなあ


カラス「それがいいぞ。今何を書いているんだ」


これ。


カラス「「助けて食べ過ぎた」?いいな。感情を紛らわせれるだろうな。君に合った方法だ。」


そうでしょー。私に合った方法だよ。


あっ 今おならでたよん。少しはスッキリ


カラス「フッ。花華は本当、自然体でいつもあろうとするよな。」


うん。自然でなければ窮屈だし


カラス「そこが君の魅力だ。そのまま書いてみな。」


おう。今ね、この会話の文章を書いているよ


カラス「そうなのか?俺が来る前に思っていた自分の気持ちも?」


うん。そうだよ。


カラス「ほう。まあ、頑張れよ。あまり無理の無いように。」


おうよ。


無理してないよん


んー


んー


ここから何か起こりそうな気がするなあ


と言うと


突然、ドアが開いた


「あいやいやー」


何者


カラス「おっとこいつは、花。君の気持ちがおかしな存在を引き寄せたみたいだぞ。」


おかしな存在?


カラス「そうだぜ。こいつは何者なのか分からない。ただ、良くない存在だ。」


えー


良くない


カラスくんがいるから気分は怖くはない


カラス「あれをどうするかな。このままここに置いておくか?」


おれに聞かれても


カラス「だよなー。よりにもよって、どうしてこういう時にみんながいないんだ。」


何でだろうなあー


みんながいないんだ


どういうわけか、おらが今偶然この部屋に一人だからか


カラス「まあ、あまり気にするな。今からこいつをどうにかするわ」


どうにかって


カラス「どうにかだよ。おい。お前。」


「あいやいやー」


カラス「そう言ってな。」


その姿は小さな子供の姿だ


服は着ていない


その腕をカラスは掴む


すると世界は急に風景が変わった


何だ


それは同時に世界となって消えた


カラス「な、何だあこれ」


何なんだい?これは


カラス「俺が聞きたいよ。ここどこだ」


2人は困惑をする


世界が星々が瞬くどこかを浮遊している


宇宙にきちゃったかあ


カラス「いいよな。あの世界線の権力に守られている今の所の君は。こういうのも何もおかしく思わないんだ。」


うん。そうかもね。


カラス「俺は恐ろしい気もするけどな。」


そんなに怖がらんでいいよ。


カラス「んー。他人事だと思ってるな。」


いいや。


私達は宇宙の様なところを浮遊し続ける


するとやがてどこかへ吸収されている様な感じだ


カラス「どこへ向かっているんだ?」


どこだろうなあ。


まあ、動かされるということは


悪いところにはいかんよ


カラス「だといいけどな。」


浮遊をし続けて


とある場所にたどり着いた


ここは


カラス「ここは」


カラスは顔が青ざめている


カラスもここを知っているのだろうか


周りには席の様なところがたくさん


真ん中の巨大な席を囲む様に席が成っている


そしてその巨大な椅子と正反対の所にいる私達


囲む席には人々が沢山いる


カラスもここを知っているの?


カラス「あぁ。知っているぞ。花華も知っているのか!何度ここに来たことある?」


んー。一回かな。


カラス「一回、か。そうか。」


何だかここに来ると感性が癒されるんだ


カラス「なるほどな。そりゃあそうだろうさ。」


うん。いいところだよ。


カラス「花華にとってはそうだろうな」


カラスにとっては何だろうか


すると中央の巨大な席に


巨大な人が座った


カラス「あぁ、、、、。」


私は大好き


センタロウ様だ。


その美しい顔がこちらに見向いた


セン「誰かの気配を感じたので来たのだ。君達、ようこそ。我が場所へ。カラス、ようこそ。」


私は二度目なのだ


カラス「国王様。こんばんは。なんというか、雰囲気やばいですね。」


セン「ここに君が来るのは初めてだね。ここは私の「世界」だ。ここてのんびりしていくといい。」


カラス「助かります。花華が何か、腹がきついとばかり言っていて」


セン「なるほど。花華、お腹を見せてね。」


あーーーい


セン「、、、、、なるほど。沢山栄養を取ったんだね。いいことだよ。」


ふとっちゃんじゃないの?


セン「無いよ。俺たちが花華の中に入ってそういうのを外に出しているし、取っているのは栄養だからね。」


そうかそうか


何だか安心できた


なら横になれそう


食った後寝


セン「花華は自然なところが素敵なのです。その様な要素を脅かす存在は許せないね。こうやっていつでも来たらいいんだよ。相談をしに。」


はーーーい


カラス「何か、へんな子供みたいな容姿をした何かが俺たちをここに連れてきた様で」


セン「なるほど。自分の意志でこちらに来たのでは無いのか?」


カラス「そうです。」


セン「、、、、その子供、恐らくフェルの作った魔法の掛かった人形だ。」


カラス「フェルの?」


セン「あぁ。あまり気にしなくていい。人形の試作が試せるかどうかを検証したのだろう。それを君たちの前に送った。そしてここへ転送をするようにしたのだ。」


なるほどー。


フェルというのも私達の仲間だ。18歳の殺し屋で、スウェーデン出身だ。そういうものも作るのだが、そうだったのか


セン「手間をかけさせたな。ここでゆっくりしていくんだ。帰る時は君たちの後ろに穴を開けておくからそこに入って帰るといい。」


カラス「うん。」


センタロウ様と会えたなーー


また巨大なセンちゃんだ


セン「嬉しいですね。花華。また美しいお姿が見れて光栄ですよ。」


わいきれい?


セン「ええ。とっても。こちらに来るかい?」


センタロウさんは巨大な手のひらの上にふわふわなベッドを作った


私はそこに乗りに行く


センが手を出してくれたので、そこに乗る


カラスも乗る


そのままベッドへ運んでくれた


セン「ゆっくりするといい。」


センタロウ様の優しい声がとても良い


甘さも含んでいる


とても良い場所だ


私達はそこで寝る


おやすみをする


セン「おやすみ。かわいい子達よ。」


寝る


ーーーー


ーーーー


ーーーー


ーーーー


ーー


目が覚める


ベッドから起きると


元の世界の上だった


そのままの意味だ


宇宙会場の様な場所の中には


様々な星々が浮いている


その中に地球も浮いている


その地球の上におらたちはいた


地球の丸物の上に私達は乗っていたのだ


その前の向こうにセンタロウ様だ


セン「おはよう花華。目覚めはどうかな?」


うーん。良い気持ち。


セン「それは良かったな。花華さんが喜んでくれると思ってそこにしてみたよ」


うん。嬉しいよ。地球の上だね。


セン「それは地球の模型では無いよ。地球そのものだよ。」


地球そのもの


セン「そうさ。今は模型の上に乗っている様な気分かな。それは君たちにそういう感触になる魔法をかけているからだよ。」


なるほど。


じゃあこれは模型ではなく、地球そのものなんだね


セン「そうだよ。地球そものもだよ。」


カラスも一緒に地球の上で寝ている


起きた様だ


カラス「んっ」


セン「おはよう。カラス。」


カラス「これは、地球の上」


セン「そのとうり。地球の上だ。その上で寝ていたのだぞ。」


カラス「なるほど。これは、模型ではありませんね」


セン「そうだよ。よく分かるね。」


カラス「確実に分りますぜ。これ、地球そのものでしょう。俺、この中に入ってみてもいいすかね」


セン「いいよ。ただ、花華の世界線の地球だよ。」


カラス「いいでしょう。花華の家に戻りますぜこれで。えっと、日本日本」


カラスは下の地球をころころと見回す


おらも見回してみる


あら綺麗な海ある


海もいいなあ


カラス「海?海は溺れるから駄目だぜ。」


溺れないかもよ


カラス「何を根拠に」


ユーがいるから。センタロウ様がいるから。


カラス「なるほどなー。ある意味間違ってないが、もう少し具現化できたらなあ」


早く具現化してよねユーが


カラス「何で俺なんだよ」


みんなだよ


カラス「国王様ならあり得そうだが」


国王様はセンタロウ様のことだ


あり得るかもね。強い力を見てみたいよね


カラス「見てみたいね。海で。じゃあ、サハラ砂漠行くわ。」


えー何でそんな遠く


カラス「何となくだよ。面白そうだから。」


やめときなって


カラス「いいや。行くわ。それじゃあ、センタロウ様。」


セン「いいだろう。気をつけてな。」


カラス「行ってきまーす」


どうして我はここまでもあほな子を呼んだのか


カラスはサハラ砂漠辺りに指を置いた


するとその部分が光る


そしてそのまま地球の中へ


サハラ砂漠の部分へ入った


カラスがサハラ砂漠行っちゃったよ


ねえセンタロウ様


カラスが


セン「カラスは強い子だからね。花華の元に帰ってくるよ。」


うむー。


なぜサハラへ


セン「多分、興味のためかなあ」


興味かあ


そういえばカラスって


何の趣味をしていたっけ?


確かギャンブルだったような


うん。確かあまり良くない趣味だったかなあ


セン「彼なら何ともないよ。花華さんは、またここで遊ぶかい?」


花華「うん。あそぶー。」


セン「かわいいね。いいよ。たくさん遊ぼう。」


沢山遊ぶんだ、センタロウ様と


この間が楽しい


遊んでいる間


またセンタロウ様の中にとは思ってないかも


多分


セン「その顔、また俺の中に入りたいと思っておりますね?」


あ、バレた


セン「かわいいね。また危ない事になってしまうよ?私の中は君の住まう地球よりも残酷なんだ。私の為に動いているからね。」


花「じゃあーわれの為にもある」


セン「そうであればよいのですがねえ。」


穏やかな雰囲気だ


穏やかっていいなあ


全てがいい感じに見える


穏やか


センタロウ様が何かを考えている



セン「花華さん。これから俺は今、カラスへ仕置きを与えます。」


仕置きを?


セン「カラス、サハラのカジノで金を無駄に浪費している」


何と


浪費とは馬鹿馬鹿しい


セン「やめられなくなってしまっている彼に仕置きをせねば」


センタロウ様の美形に炎が灯る


セン「花華さん。良かったら、また私の中に入ってみますか?」


花華「えぇー。あの思いはちょっと」


セン「いいえ。その様な思いはさせません。ただ、観察をしてみるだけなのですが、如何でしょう?」


花華「見るだけなら、いいかなあ。」


何気に承諾した


セン「私も一緒なので、ご安心を。乗り物に乗って、私の中を探検してみましょう。」


あ、それは良さそう


ならばタクトくんを誘ってみるのがいいかもしれない


花華「それならば、タクトくん達。前回のメンバー達も誘ってみるといいかも。」


セン「なるほど。よい考えですね。では、連絡をとりましょうか。」


センタロウ様は前回のメンバー達に連絡を入れている


電波画面だ


タクト、アレク、アラタだ


タクトは了承をした


仕事は非番だった


アレクさんは母国にいた。センタロウ様がこちらに連れるということで了承だった。仕事は休む事にした。


アラタは怯えながらも了解をした


声色が震えている感じだった


声色が震えている


アラタにしては珍しいことだ


それだけ精神にきていたのだろう


国王様の中なのだから


そりゃそうか


無言冷静のアラタちを怯えさせてしまう国王様の中ってやばいね


むむむ


わいは緊張する


これでメンバーは前の揃った


これでみんなで行ける


国王様の中へ再び


花華「あれ?ということは、カラ公を国王様の中へインをさせるんかいな」


セン「そうだよ。それが目的だよ。罰さ。カジノで金を無駄無駄にして、俺が黙っていられないんだ。」


花華「なるほどー。」


セン「しかもあのお金、花華が頑張って貯めたお金じゃないか。」


センタロウ様のお顔が歪んでいる


怒りで歪んでいるようだ


その顔は魔王.....?


いいや


もっと巨大な表現の仕方がある筈だ


それが何か浮かばないのだが


魔王という弱々しい表現をしておこう


実際はその何百倍、何千倍、何億.....


と高いのだが


センタロウ様は恐ろしい顔をしている


ドキドキしてしまう


その美形


うーん


カラスには悪いが


センタロウ様はニヤけながらその顔に怒りを滲ませている


その威圧感に席の人々全員が怯えているのがよく見える


というか


国王の中の話になるとみんなが怯えている様に見えている


この魔王


一体何者


変に巨体だし


普通の世界では国王様も普通のサイズ


いや


めちゃデカいからそうでもないけど


やばいんだよなこの人


人か?そもそも


そういえばセンタロウ様は元の世界ででも


何やら異様な雰囲気が


人みたいな体つきの在り方をしているから人と言っているだけで


何者だろう


センタロウ様って


何者


それを考えるだけでも頭の中が真っ白になった


考えると分からない


考えない事にした


それが良い気がした


それでいいか


センタロウ様はニヤけながらとある席の人へ命じる


セン「君。この星、地球へ行ってあの者を捉えてくるのだ。」


「はっ、はいっ!」


その人は怯えた様に了解をする


「失敗してしまったらどうしよう、、」


セン「いいんだよ。やってくれる分、いいのさ。褒めるよ。」


「はいっ!主様!」


センタロウ様は優しい


美形で優しいとは


怒ると怖いのに


センタロウ様はその人を地球へ送り込む


サハラのカジノだ


その人は


センに連れられ


地球の上に立つ


センがサハラのある部分を指し


するとその人はその中へ入る


逆にその地球から人々が出てきた


それはアラタ、アレク、タクトだった


3人は顔を青くしている


花「みんな、おはよう。会いたかったぞー。」


みんなは挨拶をした


花「タクトち、何で顔青いのさ。楽しみなんじゃないの?」


タクト「楽しみださ。だがやはり何かあれで」


花「気にせん方がいいよ。観察するだけって説明だったやん。」


タクト「確かに。観察だけならな。」


タクトちは笑顔になった


二人も微妙な顔をしている


だが楽しそうだ


そういうものだ


センタロウ様はニヤけながら王者の椅子に座って待つ


王様の椅子だ


身体も大きい


センタロウ様


美し過ぎる魔王の笑み


それに見惚れる誰も


実は、席の人々も見惚れているのだが


その姿よりも


中身に怯えているかもしれない


中身


地球へ行ったあの人はどこにいるだろうか


地球の模型の中に入るって


なかなかにあり得ないことなのだ


地球の模型


一見してみると小さな地球である


軽く叩いてみるとコンコンという音がする


これが本当に、生命が暮らす星なのだ


こうしてみると小さな星だ


あのセンタロウ様の方がずっとずっと大きくて


あんなにかっこいいお兄さんが私のお婿さんだ


何だか火照るよね


あの地球よりも巨大なお兄さんが私のお婿さんだよ


なんという契りだろうか


何で私はこのような人と結婚するのだろう?


いや、確かにかっこいい王子様と結婚したいとは思っていたんだけど


こんなにかっこいい人だよ


何故か


私は選ばれし者か?


んー


謎は深まるばかり


何じゃいこれ


何じゃい


おらって何者


よく変わっていると言われてきた


そうなのでこういう人と結婚するのか


あからさまに変わってるでしょ


んーー


そういう風になっているおらも何者なんだろ


かっこいいお婿さんそこにいます


地球よりかなりデカいです


えっ人じゃない


えっ


何も言葉にならない


何も言葉がない


おらは何者だ


するとアレクさんがおらの目をつむらせた


アレク「気にするな。ただ良ければいいじゃないか」


アレクさんのおてては大きかった


そこにセンタロウ様の声が入る


セン「花華が私に見惚れていたのに。君はそれを防いで自分のものにしようとしているね。」


アレク「いいえ。俺はただ、花華さんの事を守りたいのです。」


アラタ「そうやって目を瞑ることの何が」


アレク「何となく、気を戻させる為だ。」


タクト「ならそのまま放っておけば良かったぜ。」


アレク「俺としてはそれよりもこうしたかった。」


アレクさんのおててが僕の目元にあるままだ


セン「、、、それを我がものにしようとしているのだ」


アレク「そうかもしれませんね。」


アレクさんは少し笑いながら言った


みんなはフフッと笑っていた


アレクさんがおててをどけた


すると視界が開く


上を見るとアレクさんのお顔があった


美形だ


センタロウ様は最高に美形だが


アレクさんもなかなかにかっこいいのだ


おらの仲間はかっこいい人でいーっぱいだ


流石おらの仲間達


待てよ?


どうしておらの仲間達は


すると地球から人が現れた


あの人と


金品のようなものを沢山持った


カラスだ


「主様、この方を連れて参りました。」


敬礼をしている


カラス「なあ、何で俺捕まってるん?何か、動けないんだけど。折角サハラで楽しんでいたのに」


セン「分からないか?」


センタロウ様はカラスに詰め寄った


カラスは少し身を引く


セン「お前はサハラに入った後、ギャンブルで花華の稼いだお金を注ぎ込んだんだ。」


カラス「、、、いいえ。ほんの1000円ですが」


セン「それだよ。使うのだったら自分の金にすれば良いじゃないか。」


カラス「持ち金をたまたま忘れてしまって。」


セン「そのようだね。忘れ物をする時はみんなにあるね。」


カラス「1000円入れて大儲けしていたのに。」


セン「それこそがだ。その1000円は、花華のお金だろうが。」


カラス「安いものだと思うのですが」


セン「いいや駄目だ。」


1000円くらいはいいのでは?


そう思うが


センタロウ様だから


許せないのだろう


そういう気持ちもまあ嬉しいかな


花華「センタロウ様、1000円ならば許してあげてもいいのでは?」


セン「いいや。俺が許せないんだ。今からカラスにはとある思いをしてもらう。」


カラス「そのとある思いとは一体」


セン「料理になれ。そして美味い味になれ。それだよ。」


カラス「それって言っていることはいい感じに聞こえるけど実質は俺はまさか」


花華「考えない方がいいよー。」


タクト達は黙っている


席のみんなも黙っている


というか


怯えているようだ


セン「いい響きだろ?いいじゃん。いい匂いだから、行くんだよ。」


するとセンタロウ様がコックを呼んだ


そしてカラスは調理される


調理されてしまう


今回はシチューの様だ


カラスが具材と一緒に鍋に入れられ


煮込まれる


ぐつぐつと


するとシチューが出来上がった


中にカラスが入っている


カラスは煮込まれすっかり気分がアツアツのようだ


気持ちがよかったのかのぼせたのかよく分からない顔をしている


アラタ「死んでいないよな、あれ。」


アレク「死んではいない。ぐったりしているだけだ。のぼせている。」


花華「長湯をしただけみたいな感じだねー」


恐ろしい事だ


タクト「何か、気分的に恐ろしい感じがするんだが、、、 何か、国王様の思惑にハマっているのか?俺たち」


花華「思惑?」


アレク「前に国王がその様な事を言っていた様な気もするが気のせいだと思う」


アラタ「えっ それっていつ」


アレク「前に俺達が国王にハンバーグになって食われた時の脱出を無事にできて直ぐの時だ。覚えているか?その時に国王が言った言葉を........」


アラタ「えっと」


、、、、、、、、


僕もあまりよく覚えてはいない


あの時のセンタロウ様は、何と言っていただろうか


、、、、、、、


うーん


、、、、、、、、


アレク「俺の聞き間違いかもしれないしな。観察するだけならいいだろう。」


アレクさんは普通になった


のぼせたカラスはもはや眠たそうにしている


すると寝てしまった


すやすやと


セン「おやおや。これから私の胃の中へ直行するというのに、呑気なものだね。いいだろう。ゆっくりお休み。可愛い子。」


そのセンタロウ様の声は優しかった


笑顔だ


国王はシチューの中にスプーンを落とした


そして具材を掬って口の中へ入れる


セン「あぁ。美味しいじゃないか。コック、よくやったな!」


コックは照れている


セン「美味しいよ。腕を上げたね。」


センは褒める


そして次の一杯を掬って食べる


美味しそうに食べている


我々も何となくそれが食べたくなってきた気もする


そして次の一杯


カラスが入った


口の中に入れる


ああ 入ってしまった


それをよく咀嚼をして飲み込むセンタロウ様


ああ


セン「さて。彼を食べてしまったよ。今から様子を見に行こうね。君達、今度は観察側だ。乗り物を用意したから、それに乗ってね。」


国王は乗り物を目の前に用意した


我々はそれに乗る


そして発進をする


国王様の体の中へ


発進だ


段々センタロウ様の口元が近づいてきて


口の中に入る


二度目だ


そして再びみんなは怯える


これで二度目だ


三度もないといいが


本当にただ観察をするだけならいいが


そう思っていた


そうして我々はその先の胃の中へ行く


今度は乗り物に乗って降りていくんだ


この喉元の不気味さ


色んなものが出ている


前回に目にした時もそうだが


やっぱり不気味だった


どこもかしこも何か奇怪なものが生えている感じだ


それをそのまま進んでいく


そうして進むと


やがては見えてきた


国王様の胃の中だ


そこに入る


するとまた見たことのある風景だ


周りが一層として不気味だ


前回に来た時もそうだが


暗くてよく見えない


カラスはどこだ


カラス


カラス


見えていない


まさか既に


そう思ったが


何となくそうでもない気がした


何となく


無事そうに思えたのだ


なぜか


アレク「今回は俺の力は要らない感じだ。この乗り物、相当丈夫にできている。」


そのようだ


相当か


センタロウ様の力が掛かっているのだろう


そりゃあそうだ


あの人の力なら


そういう力がある


タクトは好奇心の目である


アラタは顔色が青くて落ち込んでいる


周りを見ない様にしている様だ


私はある意味好奇心だ


もう一度、探検するのだ


乗り物が到着をすると


そのままどこかへゆっくりと向かう


どこだ?


前方の様だが


前方へ行く


すると生命体が見えてきた


あれは確か


アレク「あれは、前に見た消化酵素だ。」


やはりか


姿は歪


言葉を話して生きてる生命体だ


我々にはないのだ


あれも消化酵素


そこへ向かっていく


それは大変だ


するとそこに着く


アラタは怯えた様な目をしている


するとその前にカラスが見えた


シチューの具材もあるが


カラスは抵抗をしていた


生命体に抵抗をしていた


カラス「辞めろよ。俺はそんなじゃないんよ。俺は国王様の仲間だよ。」


「いいや。お前はここに来たからには ん?」


生命体がこちらに気付いた


「早速次のお出ましかな。では、こいつらと一緒に消化をさせるぞ。」


生命体は私達を狙った


やばいのか


すると生命体はこちらに来た



その瞬時に止まった


「ん?なるほど。お前達は違うのか。そうか。なら用は無い。何もしない。ただ黙って見ていな。」


生命体は私達を放った


私達には何もしない様だ


良かった、のか?


カラスは


みんなは顔色が悪い


青褪めている


カラスの心配か


カラス、どうしたものか


あれでは大変だ


考える


考える


すると前方から光の楕円が現れた


それは徐々に見知っている筈なのに見惚れる姿に変わっていった


センタロウ様だ


カラス「国王様、これはキツすぎます」


セン「お前には痛い目に遭わせたかったんだ。花華が頑張って貯めたお金を無駄にして」


カラス「あー。少しだけですよ。」


セン「金が無かったなら普通に帰ればいいのに。」


カラス「えー」


センタロウ様の気持ちは嬉しいが


1000円くらいならいいのでは?とも思うが


確かに人のお金を勝手に使うというのは


如何かなあ


許可をもらってからにした方が


それもセンタロウ様は分かっている様だった


カラス「うーん。俺はこのまま死んでしまうのか」


セン「その方がいいか?」


カラス「いいえ。」


あれっ?


なんかおかしい


確か、消すのでは無かったか


それが一変している様な気がした


カラスを消さないのか


そういえば


カラスはそもそもどうしてここに来たのに


未だに消されていないんだ


力か?


カラスにそういう力があったのだろうか


見たことないが、そうなのだろうか


いや、何となくそうではない様な気がするのは何故か


前回に私達が行った時はそもそもセンタロウ様が力を


、、、、、、、、


あ!そういうことか


とある考えに行き着いた


前回の時


無事に帰ってきた時に


センタロウ様が言っていたあの言葉


アレクさんが思い出せと言ってくれたお陰で思い出した


つまりだ


カラスは無事だ


最初から


カラスは死なない


カラスも見るからにあまり怯えてなさそう


ではないな


あからさまにここを怖がっているから


そうでもない


早く謝るんだカラス


カラス「うーん。後でまた花華さんにお返しします。」


セン「そうするのだぞ。花華に返すんだよ。」


カラス「では、ここから出たいです。」


セン「それはもう暫くお預けだ。お前はもう少しここで反省をしていな。」


カラス「そんな。俺、死んでしまう。このままいたら。」


セン「それは無いさ。」


カラス「うーん。」


カラス、センタロウ様に感謝をしなよ。


みんなもどういうことなのかを分かっている様だ


セン「では、これから次のステージへ行くぞ。」


カラス「ステージって。」


セン「この先だ。お前達。よく頑張ったね。お疲れ様。」


生命体にセンは話しかけた


生命体は笑顔だ


そして私達にも話しかけた


セン「君達も、お疲れ様。これから探検をしに行こう。カラスも見ておくといい。」


カラス「えー」


私達は乗り物に乗って


カラスとセンタロウ様は歩きで進んでいく


前方へだ


そういえば前回に来た時はこの先を行ったことがない


行ってみるか


タクトは好奇心の目に溢れている


アレクは真顔で考えている


アラタは乗り物の中の安全性とセンタロウ様の安全性で安心している顔だ


乗り物は進む


進んでいく


進む


ーーーー


ーーーー


ーーーー


ーーーー


ーー


すると前方に何やら巨大な何者かが現れた


何だあれは


見るからに危なそうだ


よく見るとそれは


私達も見知った存在であることを認識した


あれは


タクト「閻魔大王か?」


アレク「その様だが、雰囲気的に異なっている」


アラタ「どうして人体にこういうものが」


私達は怯えるしか無い


何だあれ


カラス「げー!何だあれ、、」


セン「あれはここのボスの様な存在だ」


カラス「ボスって、、国王様がボスなのに何でそんな、、」


その者は大きくて顔が王者そのものの貫禄で


威圧感のある風貌だ


それに私達は圧された


参ったなあ


あれはなかなか


どうにもならない


こんなのがセンタロウ様の中にはいたのか


やばいんだな、センタロウ様って


やばいね


こんなのってあり?


あからさまに人体のそれじゃ無い


やばいものだ


それはみんなも思っている


やばい


セン「主君、私の為にこれを消してしまいなさい」


するとそれは返事と共に主様を言った


カラス「ええ、俺、やられてしまうの」


セン「それが困るなら謝罪の言葉をもう一度述べてご覧」


カラス「さっきも言ったのだが、すみませんでしたと」


セン「それでいい。しかし消えてもらう。」


カラス「そんな」


セン「そうでもないだろう。私の筋肉、骨、髪の毛、瞳、、、、 凡ゆる私の一部になれるのだぞ。」


カラス「うーん。まあ、うーん。」


セン「迷わなくていいさ。」


するとセンタロウ様はカラスを主君から離した


セン「後もう少し。次のステージへ行こう。主君、また後でな。今回は遊びだ。」


主君は返事と主人を呼んだ


そして私達は次のステージへ行く


みんなは顔色が青い


次のステージだ


乗り物は動く


センタロウ様はカラスを連れて行く


何処かへ


何処かへ向かう


どこだろう


気に入るところだろうか


それを望むのは


私だからで


センタロウ様の中だからだ


それでそういうことを望むのだ


悪くは無いと思う


センタロウ様


好きなんよ


私の婿なんだ


私は彼の嫁なのだ


この得体の知れない存在の嫁だ


嫁なんだ


私は何者


こういう存在の嫁とは


私は何者だ


涙出る程不安になっても


センタロウ様の事を思うとそれだけで


気が楽になるんだ


魔法の力よな、それは既に


なので私とセンタロウ様は素晴らしい愛の関係を持っている


結婚するのは私が現世を卒業してからなのだ


好きだよ、センタロウ様


私はセンタロウ様の事を考えていればそれでいい


この両思い


実ったね


好きだよ、センタロウ様


好きなんだ


センタロウ様がこちらを振り返った


そして私達の乗り物の目の前に来る


セン「花華さん。乗り物酔いはしていないかな?大丈夫?」


優しい笑顔と声だ


それに私は問題ないっすと言った


セン「そうか。それなら良かったよ。花華さん。いつでも辛くなった時は言ってね。」


何だろう


その言葉に涙が出てきた


センタロウ様はどこまでも優しいのか


私はその優しさに甘えてしまうわよ


セン「おやおや。花華さん、やはり考え込んでいるみたいだね。大丈夫だよ。花華さんは俺たちがいるから安心そのものだよ。」


センタロウ様が乗り物の中のみんなに声をかけた


「お前たち」と


「花華が辛そうなのは分かるだろう?慰めてあげなさい。」と言った


みんなは花華を慰める


アレク「そうか。小刻みに体が揺れていたのはそういう事だったか。それなら言えばいいものを。」


タクト「ごめんな。撫でるからな。俺、鈍感だった。そうならそうと言えよ、花華。」


アラタ「そうだよ。それを言ってね。気分的にも落ち着くから。」


タクト「怖がりだもんな」


アラタ「バレた いいよ」


セン「カラス。お前も花華を慰めなさい。そうしたら、今回の罰はやめてやるぞ。」


カラス「はい。花華、ごめんな。」


カラスくんが来た


そして乗り物が開く


するとカラスくんが乗った


センタロウ様もこちらに来た


そして同じく乗り物に乗った


カラスくんは私を慰める


その気持ち嬉しいわ


センタロウ様のなでなでが来た


嬉しいよ


セン「カラスは花華を慰めたから、今回はこれで許してやるよ。」


セン「ただ、何だか遊び足りないのだよ。」


センタロウ様はニヤけた


みんなは困った顔をする


セン「どうしたものか」


アラタ「国王様。俺たちがそもそもここで溶けていない、カラスが溶けていないのはセンタロウ様の力のお陰ですね」


セン「そうだよ。流石、頭がいいね。」


アラタ「あぁやはり。どうりでカラスは無事だ。」


カラス「えっ 俺無事なの変なのか?」


アラタ「そうだよ。おかしいんだよ。変だとは思わなかったのか、そもそもここに来て自分の体が何で今も無事なのかを」


カラス「あ、そうかも」


タクト「まあ、気を付けろ。これから次のステージへ行くみたいだが」


アレク「そうなのか?」


セン「そうだよ。どうして俺たちも乗り物に乗ったと思う?これからみんなで俺様の体の中を探検しようじゃないか。いい経験になるぞ。」


みんなは怖いながらも賛成をした


これから探検をする


センタロウ様の中だ


俺は何だか楽しくなってきた


センタロウ様とは一体何者なのだろうか


人ではないことは確かだと思う


何者、この偉大なる力を持った者は



ずっと好き


センタロウ様、好き


私を救ってくれた人生の救済者


好き


お婿さん


私は綺麗か


綺麗だと思えるこのこれも


センタロウ様のお陰なんだ


私達は愛を誓っている


どんな物語も私達の愛の物語には敵わないね


それって素敵なことでしょう


センタロウ様


するとセンタロウ様が私の顔を覗き込んだ


セン「フフ。何かお悩みですかな?リラックスでいいのですよ。」


あら


セン「花華さんを阻むものなど、何もありません。私達がおりますよ。」


あら


そうだよね


やはり、バレてしまうみたいだ


流石センタロウ様


うん。あのね、そろそろ発進してもいいんだと思うよ。乗り物


セン「さようですか。では、ゆっくり進みますよ。」


乗り物は動く


ふと見ると、みんなが私を心配そうに見ていた


声をかけたかったが、かけられなかったのだそう


ユーたちの声でいいのに


おらは恵まれているんだ


ユーたちがいる


そもそもユーたちは何者なんだろう


センさんもそうだけど、ユーたちもだよ


疑問だ


いい疑問


乗り物は暫く進む


途中途中で通りすがりの生命体がセンタロウ様を見て見惚れる


センタロウ様はそれに相槌をしたりしていた


とある建物の前に着いた


建物って


ここ胃の中とは


セン「この建物の中へ入るぞ。」


乗り物に乗ったまま進んでいく


建物のドアが開かれた


中に入る


すると歪な姿をした大きな人達が


何かを砕いて何処かへ入れていた


その光景は異様だった


この様なことが行われているのか


これぞ正に栄養分解


そして送り届ける、だろうか


何てことだ


こういうことが起こっていては確かにセンタロウ様が作られるわけだろうか


にしても砕いているなあ


セン「あそこに人も砕かれるんだ」


へぇー


やはりそうだ


あそこで砕かれるんだ


カラスくんがそうなる予定だったのだが


カラスはホッとした様な顔をしている


カラス「花華さんに感謝だよ」


うん。そうや


タクト「あれ、本当に中で作られた存在か、、?」


アラタ「国王様の中でなんだからそうでしょ」


アラタは冷静な顔ではない


アレクさんは怪訝そうにその人達を見ている


センタロウ様は笑顔で彼らを見ている


そして私の頭に手を寄せた


そして何かを取り出すようにした


何だろう


急に気持ちの中の重い暗いものが


頭の上に出された様な


それを見せてくれた


それは真っ黒なボールだった


セン「これを今から彼らに渡して砕いて貰うね。」


センタロウ様は乗り物を出て


彼らに話しかける


あれは何だろうか


私の暗い感情の様だ


これってヒーリング効果か?


セン「では、これを砕きなさい。」


彼らは返事をして


それを砕く


何だろう


何かスッキリした


しかしまたモヤモヤが出てくる


これは何


するとセンタロウ様がまた来てくれて


私の頭に手を添え


モヤモヤの感情を頭の上に出した


それは黒いボールだった


それをまた彼らに渡した


そして砕かれる


だいぶスッキリ


何となくまだモヤモヤがあるが


そこまでではなかった


何だろうか


気は良いが


何も考えられない


セン「そのままぼーっとしていたらいいのですよ。花華さん。」


へぇ


このまま


うん


眠いなあ


セン「フフ。見せ物は今回はこれで終了にしましょう。花華さんがお眠りだ。お前たちもゆっくり休め。」


みんなは満足をしていた


そしてここから出るのだ


セン「次は私の中を更に見てみよう。」


みんなはぐったりしていた


そして小旅行は終わる


乗り物は食道へ戻る


そして口の中へ戻る


花華は意識が朦朧としている


そういえば国王の中なのに国王はこうして乗り物の中にいる


変わっている


そして乗り物が口の中から出る


するとセンタロウ様の姿は突然消えた


そこは見知った宇宙のパーティ会場だ


見知った


するとセンタロウ様がベッドを用意している


セン「ほら、お前たち。休め。花華さんを寝かせろ。」


みんなは倒れる花華を抱いて


ベッドへ横にした


するとセンタロウ様はそれを


自分の元へ引き寄せた


セン「あぁ。美しい花華さん。ゆっくり休みなさい。我が嫁。」


みんなはベッドで眠る


その間も、センタロウ様は眠る花華さんに何かを言っていた


セン「花華さん。何も考えなくて良いのですよ。俺たちがいるのですよ。リラックスしているのが良いのです。」


その後、俺達はぐっすりと眠った


そして会場で美味しいご飯を食べた


そして元の世界へ帰っていった


花華はまた後から帰ってきた


アレクはいつでもこちらに来れる様に何かを考えついた様だった


そしてみんなは再び平和な世界へ戻ったのだ


END

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