308- 「黄金のガチョウのダンジョン22―隻眼のリュウ・オウ」


 他の隊長格が命を散らす中、第三班隊長である隻眼の槍士リュウ・オウは、同じく第三班の副隊長であるマテ・リアルとともに、世界主ワールド・ロードへ怒涛の攻撃を仕掛けていた。



魔槍弓二式マソウキュウニシキッ! 一突双風牙イットソウフウガウィンドアーチィイッ!!」



 マテ・リアルが渾身の槍技を繰り出す。


 それは、ふたつの牙のような真空波となり、リュウ・オウが注意を引きつけていた菫色の小世界ヴァイオレット・ガーデン世界主ワールド・ロード――エヴァーとその母体となるドラゴンを強襲した。


 エヴァーは初撃こそ回避に成功したが、ふたつめの真空波は回避しきれなかった。


 咄嗟に自身の強靭な翼を盾にして防ぐも、衝撃で発生した爆風によって体勢を崩してしまう。



「うぅっ」



 母体となるドラゴンの胸部で、エヴァーが小さな悲鳴をあげる。


 エヴァーは既に限界にきていた。


 時停止の力を多用しすぎたせいで魔力マナが枯渇し、回避はおろか、防御に回す余力すらなくなってしまっていたのだ。


 真空波の牙は、エヴァーの本体ではなく、翼の表面を大きく削っただけとなったが、リュウ・オウたちの狙いは始めから敵の足止めにあった。


 特に合図をしたわけでもなく、マテ・リアルの攻撃に続く形でリュウ・オウが奥義を繰り出す。


 その連携術は、長年戦場を共にした仲間だからできた芸当だ。



竜王三武式リュウオウサンブシキッ!」



 リュウ・オウの握る槍が光り輝く。



極三槍キワミサンソウ一突雷竜槍イットライリュウソウッ、ストォォオムッ!!」



 直後、極太の雷撃が槍先から放たれた。


 その雷撃は、蛇竜の形状に姿を変えながら標的へと向かう。



「駄目……!!」



 危険を感じたエヴァーが時停止の力を行使しようとするも、魔力マナが足りず不発に終わってしまう。



「そんな……」



 エヴァーが動揺するも、母体となるドラゴンが自らの意思で、敵の攻撃から再びエヴァーを守ろうと翼で覆う。



「もらったぁあああッ!!」



 命中を確信したリュウ・オウが叫び、雷撃はドラゴンの翼に到達。


 その岩盤が如くごつごつとした翼に豪快に食らいついた。



「うぅッ……」



 電気の放流がバチバチと破裂音を鳴らし、周囲を明滅させる。


 エヴァーは必死に耐えようとするも、雷撃の蛇竜は、直前にマテ・リアルが与えた傷を容赦なく噛み砕いていく。


 すると、瞬く間に翼全体に亀裂が入り始め、目が眩むほどの閃光と衝撃がエヴァーを襲った。



「きゃぁあああッ!?」



 エヴァーが悲鳴をあげる。


 雷撃の蛇竜が、エヴァーの左翼を破壊し、その先にあった左肩を豪快に噛み千切ったのだ。


 ドラゴンの翼に守られたお陰で、少女の身体に大きな傷はなかったが、母体となるドラゴンの損傷は深刻だった。


 当然、リュウ・オウたちはこの千載一遇の機会を見逃すことはしなかった。


 再びリュウ・オウとマテ・リアルが必殺の技を繰り出そうと行動に移す。



竜王三武式リュウオウサンブシキッ!」

魔槍弓二式マソウキュウニシキッ!」



 まるで示し合わせたかのように、ふたりの声が重なる。


 発動は、先に準備していたマテ・リアルの方が早かった。



「奥義ぃいいッ!!」



 マテ・リアルがもつ伝説級レジェンドの武器――双頭槍ソウトウソウトウゲツが輝き、エヴァーの後方に、月と思わしき何かが朧気に発現した。



二突双月竜ニトツソウゲツリュウッ! アルテミィィイイスッ!!」



 刹那、マテ・リアル自身が光となってエヴァーへと迫る。


 それと同時に、エヴァーの背後に発現した月の幻影からも、エヴァーへ向けて光が伸びた。


 マテ・リアルの奥義、二突双月竜ニトツソウゲツリュウアルテミスは、一手で正面と背後からの挟撃を可能にした必殺の一撃だ。


 その一撃は、広げられていたエヴァーの右翼を背後から貫いた。



「きゃぁあ!?」



 エヴァーが悲鳴をあげる。


 もはやエヴァーに攻撃を避ける余裕はなかった。


 残っていた右翼を封じられ、エヴァーが本体となる少女の身体をマテ・リアルの前に晒してしまう。


 二叉の槍をもって高速で迫るマテ・リアル。


 その間、僅かコンマ数秒。


 いけると確信したマテ・リアルだったが、エヴァーに集中するあまり、横から高速で飛来した何かに気付くのが遅れてしまう。



「なにっ!?」



 突貫してきた何かにマテ・リアルがぶつかり、その衝撃でお互いが豪快に弾かれる。



「ぐはっ!?」

「ぐっ……」



 体勢を崩しながらも、マテ・リアルが邪魔してきた相手を睨む。



「お前は……!?」



 相手の顔を見て驚くマテ・リアル。


 捨て身で突っ込んできた相手は、第六班隊員であるマダンパだった。


 マダンパは、第六班隊長であるカシの昔からの友人であり、設立当初から在籍している数少ない古参メンバーのひとりだ。


 そして、カシとともにマサトに支配されたうちのひとりでもある。


 古参メンバーであるが故、マテ・リアルとも交流があったのだ。



「へへ、マテさんチッス。間一髪間に合った感じか……?」



 そう笑うマダンパだったが、マテ・リアルの奥義を相殺した代償は大きく、右手ごと右肩が弾け飛んでいた。



「ルードヴィッヒの器ごと右腕持っていかれるとは思わなかったけれど、ハハ……」


「くっ……なぜ……」



 マテ・リアルが混乱する。


 マダンパは他の洗脳された部下たちと様子が違っていたからだ。


 まるで自分の意思で動いているかのように自然に見えた。


 それは、金箔付き大天使ギルデッド・エンジェルのトレード効果か、悪魔的集団憑依デモニックマスポゼッションによる悪魔憑依かの違いでしかなかったが、その違いを知っているのは、この技を仕掛けたマサトだけである。


 マテ・リアルが動揺していると、エヴァーとの距離を詰めて来ていたリュウ・オウの声が響いた。



「マテッ! そこを退けッ! そいつも洗脳されているッ!!」


「ハッ!!」



 マテ・リアルが後退し、リュウ・オウが光り輝く槍を振り回す。



極三槍キワミサンソウッ! 秘技ッ!!」



 風の放流が、リュウ・オウを中心に目に見える形で螺旋を描く。



「あー、これは駄目そう……カシ、後は頼んだぞ」



 目の前に発現した激しい風の放流を見たマダンパが、ため息混じりにそう呟くと、負傷した左腕を最後の力を振り絞って動かし、もうまともに攻撃を受けきれるほどの耐久度が残っていないであろう割れた円盾を構えた。


 そして、技を繰り出そうとしているリュウ・オウへと立ち向かう。



「これが本当の肉壁だバカヤロー!!」


「邪魔だッ! 二突真魔槍ニトツシンマソウッ! ハーゲンッ!!」



 リュウ・オウが槍を払うと、槍先の軌跡を描くように目前の空間が激しく歪んだ。


 その空気の歪みは、二頭の蛇竜となってエヴァーへ猛然と迫った。



「ウォオオオオオオオオッ!!」



 そのうちの一頭へ、黄色の甲冑に身を包んだマダンパが雄叫びをあげながら突っ込む。



「愚かなッ!」



 リュウ・オウが苦々しい表情へと変わる。


 ルードヴィッヒの器を装備した者であっても、容易に殺傷できるだけの威力がある技であり、それが仲間の命を断つことになると悔やんだのだ。


 リュウ・オウの予想通り、マダンパを食らった真空の蛇竜は、マダンパの身体とともに豪快に爆ぜた。


 衝撃波が周囲へと広がる中、もう一頭の真空の蛇竜が満身創痍のエヴァーへ肉薄。


 エヴァーはマテ・リアルの攻撃で背後から串刺しにされていた右翼を強引に引き剥がすと、ボロボロになった右翼を盾に、本体である少女の身体を必死に庇った。


 傍から見れば、ドラゴンが胸にいる少女を守ろうとしているように見えたことだろう。


 真空の蛇竜は、エヴァーの右肩へと食らいつくと、エヴァーの右肩諸共、豪快に吹き飛ばした。


 ドラゴンと少女、ふたりのエヴァーの悲痛な叫びがあがるも、爆発の衝撃に掻き消される。



「よしッ!!」



 直撃を確信したマテ・リアルが歓声をあげるも、リュウ・オウは既に追撃の体勢に入っていた。



「まだだッ! 確実に息の根を止めるッ!!」



 そう叫んだリュウ・オウへ、後方から空気の波紋が浴びせられる。



「ッ!?」



 大きく目を見開いたリュウ・オウが、勢いよく振り向く。


 すると、そこには青い短杖を向けた第六班隊長のカシが引き攣った笑みを浮かべていた。



「ごめんごめん。手が滑った」


「カシィイイイッ! 貴様ァアアアッ!!」



 青筋を浮かべたリュウ・オウが怒号をあげる。


 だが、カシの後方からも続々と接近してくる、瞳を真っ黒に染めた部下たちが視界に入ると、舌打ちだけ残し、再びエヴァーへの追撃へ行動を移した。


 リュウ・オウがマテ・リアルに告げる。



「お前はこの馬鹿をどうにかしろッ! 時間がないッ! 世界主ワールド・ロードは俺が仕留めるッ!!」


「ハッ!!」



 リュウ・オウと入れ替わるようにしてマテ・リアルがカシの対処へと向かう。



「後一撃ッ!!」



 リュウ・オウの鋭い眼光が、両翼をもがれた瀕死の世界主ワールド・ロードを捉える。



竜王三武式リュウオウサンブシキッ! 奥義ッ!!」



 リュウ・オウの身体が緑色に輝くと、3人に分身した。


 そして、それぞれが両手に持つ槍もまた強い光を放ち始める。



「「「三突竜神槍サントツリュウジンソウッ!!」」」



 3人のリュウ・オウが同時に叫ぶと、その手にもった光る槍を一斉に投げ放った。



「「「敵を穿つ灼熱の槍ブリューナクッ!!」」」



 リュウ・オウが誇る最強の奥義であり、最大火力となる必殺の槍撃だ。


 3人のリュウ・オウの手から放たれた光の槍は、灼熱の稲妻となってエヴァーへと迫り――。

 

 どういうわけか、忽然と目の前に姿を現したカシによって作られた光の壁に阻まれた。



「馬鹿なッ!?」



 目を疑ったリュウ・オウ。


 だが、カシも冷や汗を流していた。



「おお、ぎりぎり……だけど、これは……さすがに……」



 カシが魔導具アーティファクトによって作った光の壁に亀裂が入る。


 

「カシィイッ! お前、死にたいのかッ!?」



 リュウ・オウが叫ぶ。


 カシは苦笑いを浮かべながら呟く。



「死にたいわけあるか。だけど、これは……命賭けないと無理っぽいなぁ……無気力の波動アパシーウェイブ浴びせてもこの威力とは……」



 ぶつぶつと愚痴を溢しながらも、カシは白い球体の魔導具アーティファクトと青い宝石が嵌められた指輪を取り出し、瀕死のエヴァーへと投げつけた。



魔導具アーティファクトもこれで打ち止め」



 そう言いながら追加で取り出した魔導具アーティファクトを、リュウ・オウへ向けて掲げる。


 カシの手に握られた――禍々しい模様の刻まれた赤黒い手型の魔導具アーティファクト


 それを見たリュウ・オウが叫ぶ。



「止せぇええッ!!」



 その悲痛な叫びに、カシはぎこちなく笑いながら答えた。



「俺もやるときゃやるでしょ? リュウさん」



 掲げた赤黒い魔導具アーティファクトの模様が、ギラギラと発光し始めたのと、光の壁が壊れたのはほぼ同時だった。


 リュウ・オウの放った敵を穿つ灼熱の槍ブリューナクは、光の壁を砕くと、そのままカシの身体を飲み込んだ。



「ああ、これで思う存分休める……」



 敵を穿つ灼熱の槍ブリューナクによって身体を焼かれたカシが、遠くを見つめながら力なく呟き、瞳を閉じた。


 その直後、カシが掲げていた赤黒い魔導具アーティファクトが発動。


 魔導具アーティファクトから発生した赤黒い空間が一瞬で広がり、息絶えたカシ諸共、周囲の敵を穿つ灼熱の槍ブリューナク含めて全て飲み込んだ。



「ふざけた真似をッ……!!」



 迫る赤黒い空間に、リュウ・オウは後退を余儀なくされたが、その空間はリュウ・オウを捕まえようと、手の形へと変形しながら猛然と追い縋った。


 引き離せないどころか、どんどんと距離を詰められていく事態に、リュウ・オウが焦る。



「くッ!? やはり道連れの魔神の右手コムペリング・デスハンドかッ!!」



 道連れの魔神の右手コムペリング・デスハンドは、装備者の死亡誘発で発動し、敵に即死攻撃を与える遺産級レガシー古代魔導具アーティファクトだ。


 この古代魔導具アーティファクトをカシが所持していることは、隊長格なら全員知っており、だからこそリュウ・オウはすぐに後退する選択肢が取れたのだ。


 だが、全力で回避に専念するリュウ・オウですらも、発現した道連れの魔神の右手コムペリング・デスハンドから逃れることはできなかった。


 ものの数秒で、追いつかれてしまう。



「駄目かッ……」



 目前に迫った赤黒い手に、最期を悟ったリュウ・オウだったが、横から物凄い速度で迫る何かに気付き、声を荒らげた。



「止せッ! 来るなッ!!」



 だが、それは止まらなかった。


 迫った勢いそのままに、リュウ・オウへ体当たりしたそれは、ルードヴィッヒの器に身を包んだマテ・リアルだ。



「ぐは……」



 衝突した反動で、弾き飛ばされるリュウ・オウへ向けて、マテ・リアルが声をかける。



「カシにまんまと出し抜かれた私の汚名返上といったところですかね。どうか、隊長は最後まで使命を全うしてください」



 その直後、マテ・リアルは赤黒い手の中に消えた。



「馬鹿なことをッ……!」



 リュウ・オウが悲痛な表情でそう吐き捨てる。


 マテ・リアルを飲み込んだ道連れの魔神の右手コムペリング・デスハンドは、その目的を達したのか、風船が割れるが如く弾けると、跡形もなく消え去った。


 その跡に、マテ・リアルやカシの姿はない。


 だが、唯一、肥大化した白い球体のみが残っていた。



「そういうことかッ! カシめッ!!」



 再び緑色の光を宿したリュウ・オウが吠える。



「次こそは仕留めるッ!!」



 新たな槍を発現させ、白い球体へ向けて突進するリュウ・オウ。


 リュウ・オウが白い球体との距離を半分まで縮めたその時、突然、白い球体がシャボン玉が弾けるようにして割れた。


 そして、白い球体の中にいたが姿を現す。



「ッ!?」



 それを見たリュウ・オウが言葉を失う。 


 姿を現したのは、世界主ワールド・ロードではなく、黄色の甲冑に身を包んだ――第四班隊長のユージだったのだ。



「なぜ……ユージ、お前が……」



 ユージが鼻で笑いながら答える。



「おいおい、少し考えれば分かるだろ。場所変えの指輪の存在、まさか忘れてたのか?」



 そう答えたユージの瞳は、真っ黒に染まっていた。



「お前もなのか……ユージ」


「そういうことだ。だから、もう楽になっていいぞ。リュウ」



 そう告げたユージを中心として、巨大な青の魔法陣が幾重にも発現。


 その魔法陣を見たリュウ・オウが苦悶の表情を浮かべて愚痴た。



「ユージ、お前も自分の命を犠牲にしてまでも俺を阻むのか……」


「悪いな。こうでもしないと、首領ドンの次に強いお前は止められないと思ってな」



 巨大な青の魔法陣の輝きが急激に強まり、周囲を光で埋め尽くしていく中、ユージが口元に笑みを浮かべて告げる。



「安心しろ。俺が看取ってやるよ」



 リュウ・オウも鼻で笑って返す。



「フンッ、要らぬ世話だ。口煩い野郎が一緒とは、悔いても悔やみきれんぞ」



 そう吐き捨てたリュウ・オウだったが、既に手に持った槍は下ろしていた。


 ユージが発動した大型魔法ソーサリーを止める術も、その効果範囲から退避する猶予すらないと悟ったからだ。


 表情から険の抜けたリュウ・オウが、再び鼻で笑う。



「しかし、カシもユージも意外とやるもんだな。見直したぞ」


「リュウ、お前は他人に厳しすぎんだよ。バーカ」


「そうか、厳しすぎたか。以後、気をつけるとしよう」


「あと数秒の命だろ。分かってて言ってんなこいつ」


「さぁな。死後の世界がないとも限らんだろ?」


「そんな世界、あってたまるかよ」



 そうふたりで他愛もない話を続け、唐突に話が途切れる。


 否、音が消えた。


 膨張して広範囲に広がっていた光が、一転、数センチほどの球体まで一気に収束すると、その直後に大爆発が起こったのだ。


 その爆発は、援護に駆けつけた戦士たちを飲み込み、一瞬で周囲にいた多くの者たちの命を奪ったのだった。



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

▼おまけ


【SR】 蒼神の憤怒ハイドロゲン・エクスプロージョン、(X)(X) ※Xは青マナのみ、「ソーサリー」、[全体攻撃魔法LvX]

「使うと自分だけじゃなく、周りの奴らも終わり。全滅だ。だが、それがあるってだけで、抑止力にはなるだろ? 早い話、俺を怒らせて、この魔法を使わせるなよ?ってことだ――ヴィリングハウゼン組合、第四班隊長、苦言のユージ」


【UR】 隻眼のリュウ・オウ、4/4、(緑×2)(3)、「モンスター ― 人族」、[槍神の加護Lv3(能力補正+3/+1、槍術Lv5、槍強化Lv3、槍収納Lv3)]

「ヴィリングハウゼン組合の最古参。実力、名実ともに組合トップで、その強面と近寄りがたい雰囲気から裏番長とも呼ばれている第三班隊長。一部では首領ドンタコスの座を狙っているとの噂もあるものの、真実は定かではない。自分のことを語ろうとしないらしく、結構謎の多い人物――冒険者ギルド受付嬢オミオの手帳」


【UR】 槍弓の使い手マテ・リアル、3/4、(緑)(4)、「モンスター ― 人族」、[必中の槍弓術Lv3] [必殺の槍弓術Lv3]

「ヴィリングハウゼン組合、第三班副隊長。第三班隊長リュウ・オウの右腕と呼ばれる人物で、その実力は他の隊長格に匹敵するレベルだとか。それでも副隊長として第三班におさまっているのは、リュウ・オウとの戦友としての絆が根本にあるという話が有力。温和な性格で、人当たりは良いらしい――冒険者ギルド受付嬢オミオの手帳」




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