蛇足

 これは加筆修正やだめな続編のようなものだ。

 たぶんない方が美しい。

 でもないと、いい加減な情報を垂れ流したことへのけじめがつかない。

 だから、載せる。


『8 入間人間といもーとらいふ』(改稿前)にて、わたしは言っていた。


「結局、2016年までの入間人間の小説やインタビューやエッセイ等でわたしの家の本棚から欠かれているのは、元々手に入らなかった5M と、失望のあまり処分した『いもーとらいふ〈下〉』だけだ。

 慕って止まなかった入間人間のことを憎んでしまう決定打ですら、本棚には並んでいる。あの本を手放さないのには理由もあるけれど。」


 本棚を漁ったところ、『噓つきみーくんと壊れたまーちゃん11』と『安達としまむら6』と『あだしま7』がなくなっていた。


 わたしは焦って、疑問符を浮かべ、悩んで、部屋探しをして、そして答えを見つけた。

 下記のすべては、過去の自分のTiwtterからの引用だ。


“入間人間の本を減らせれば、随分荷物は軽くなるし、わたしの人生もすこしは軽くなるんだけどなぁ。”午後2:31 · 2017年2月12日

“いもーとらいふ〈下〉だけは売ってしまおうかな。続き……というか中間を二次創作して自分で満足する、っていうのも考えたけど、きっと暇もないし。”午後2:32 · 2017年2月12日

“あだしま6、7も。というとこで手放す前に栞は大事に……と思ったけどあだしま6巻の栞ドコー! 荷物にまぎれちゃったかなぁ。しょんぼら。”午後2:43 · 2017年2月12日


 ……わたしの脳も人のことを言えない程度にはいい加減だったようだ。入間人間のことを憎む『決定打』。とても大切な本を手放したことを忘れていた。

 ついでに、その一つ前も。もっとも、一つ前のときは『決定打』の整合性を確認するために電子で購入済みなんだけど。


 自分がいい加減すぎて、失望してしまうね。

 無駄な事ばかり覚えているのに。そんなにつらかったことすら、ちゃんと覚えていられないなんて。


 最後に『決定打』である『安達としまむら7』を手放したときのツイートを引用して蛇足を終わろう。


“【あの子】がさいごに読んだご本だけど、見てたい本でもないからなぁ、”午後2:49 · 2017年2月12日


令和四年九月十一日

片手羽いえな

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