手紙:好きって理由だと思う?

※2022/6/5追記:『ぼっちーズ』のネタバレが含まれていたため少々編集しましたが、やはり少しだけネタバレ注意。

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拝啓 時間が過ぎるのが遅すぎるのと反比例して春が遠い今日この頃、如何おすごしでしょう。

一旦かもしれないけど、バイト一件決まりました。頑張って続けたいです。


さて、今日書いた章は本当にこう、色々と苦し紛れだなぁと思います。

草案のときにぱきぱきって書けちゃった内容を、あとから「むむむこれはだめでは」って思って……そっから先が地獄の苦しみでした。

おねむのためのお薬飲む日(隔日で服用している)で寝坊しちゃったせいで時間もなくて。もうっ。


章には書けなかったんだけど、わたし、百合作品に偏るようになってからの先輩のご本の恋愛描写(もしくはそれに近いやつ)が、こう、肉体への関心や接触と不可分になりすぎているのも実はメッチャ苦手なんですよね。


まあ、そのお話を明確に『百合』と位置づけるために必要なのかなあとも思います。

何か友情と区別されそうな『儀式』をしないとチベットスナギツネみたいな顔で見てきそうな感じするもの、あの人たち。


自分のときどうかなって考えてみると……んー、普通に体も好きだけど、でもそこまで偏りはないかなぁ。

小説だけ読んで好きになった男(※顔見る機会とかはあったけど)に何年片想いできるかチャレンジ記録保持者[要出典]としてはさもありなんですかね。


わたしは入間さんの小説に出てくる恋や愛だったら、やっぱり椎名せんぱい(『僕の小規模な奇跡』の主人公さん)とか『返信』の子とかの想い方が好みかなぁ。綾乃ちゃんやみぃちゃんも大好きだし、まあ好きな方が多いですけど。

ちょっと話ずれると、わたし中村ちゃんと豆がいい感じなのすごく好きなんですよね。これはもうお話ししたかなぁ。

もっといえば、『あの二人』が同じ仕種でスープの中の葱を箸で追うところがすごく好き。お父さん子だもんねって。微笑ましくて。


ところで、あなたは『好きってだけで理由』だと思っていますか? ほら、六百六十円の事情とウォーキングのWの、あの下りの話。

きれいごとといってしまえばそうだけど、わたしも、好きになるのに理由を求めすぎるよりはしっくりきます。

それに、同意見かどうかとは無関係に、好きな考え方でもあります。大好きなことばです。


いつか聞けたらいいなと思います。

それでは、また明日も手紙を書きます。手紙だけでもいい内容を書けるようにがんばります。

敬具


令和四年二月二十三日(追記編集二十四日・六月五日)

片手羽いえな

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