第3話 忌々しいもの

霊視を続ける母涼子 



目を閉じ手を空中に当ててる 



そのうちお母さんが階段を登ってきた 


あ、お母さん、この部屋の鍵持ってますか?と、手を下ろしながら涼子が言う


あ〜鍵ね、実はあの子がぐちゃぐちゃにして鍵使えなくなったのよ〜


何度か開けようと主人と試みたんだけどさ…と、うつむき加減で言う 


鍵壊れてるんだって。とレイ 



黙れ、と涼子はぶつぶつ言いながら目を閉じて霊視する 



するとレイにも再び部屋の様子が視える 



その時だった、彼女らの存在を真っ向から否定するようにあるスペル(英文字)が浮かび上がった 



それはSから始まる悪魔を意味するものだった




さすがに涼子も冷や汗を垂れる 



レイ、これは除霊ではなく 





悪霊祓いよ。

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