第2話 引きこもり部屋前にて
2階に上がるとお母さんがここです、と指を差した
部屋前にはお膳があり無造作に食べたカップ麺やお箸や皿がある
お母さんは恥ずかしそうに片付けて来ますね、と下に行った
涼子は来るなり手を部屋に向け霊視を始めた
すると、部屋の中まで全部見えるのだ
何か見える?とレイ
うるさい黙れ、と涼子が吐き捨てる
実は初めての除霊を見る事になるレイは緊張と母のかっこいい姿が見れるワクワクが入り混じっていた複雑な感情だった
母が霊視を始める
すると、意外な事が起こった
なんと、レイにまでその部屋の光景がはっきりと見えた
ベッドに横になる青年と、何と其処にはハサミや包丁まで見えた…
レイが初めて見る光景に焦ってると涼子がふと気づいた
あなた視えるのね?
う、うん 何これ?
まるで視聴覚室の映写機に映るようにはっきりと視えた
これには涼子も意外だ、という反応だった
何で視えるのかしら?まあ、いいわ
おそらく遺伝だから視えて当然よ、とクールに言った
奇しくも一人だと何も視えないが涼子と一緒にいて霊能力を発揮する現場に立ち会う事で霊感が増したのであった
これは別に不思議な事ではない、某県では霊能者がいっぱいいて、本土から霊感ゼロの人がこの地方に来て開花されるのはよくある
戦没者の多い島国ではあるが、視えるのは必ずしも戦没者だけではなく●●王国時代の武士や王であったり時代背景はバラバラだ
そしてその●●王国時代よりカミンチュ(神人)は存在し国や人々の為に祈りを捧げる重要な存在であった
涼子も涼子の母もその家系である。
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