『想いつながる』
もしあなたが自分の創作ノート(もしくはメモ)をどこかに忘れてしまったら、どうしますか?
きっと冷や汗をかきながら頭を抱えることでしょう。
その後、どこで忘れたか今日1日の行動を必死に思い出すでしょう。
まだ卵に過ぎない構想でも誰かに見られるのは恥ずかしい、もしかすると最悪そのネタを盗られてしまうかもしれないと、生きた心地がないかもしれません。
「カフェ」で「手のひらサイズの茶色いノート」を拾った「私」はそんなことまで想像できる人でした。
「私」はこの「ノート」を落とし主以外には読まれず、無事に返すにはどうしたあれこれ考えます。
思いついた方法は、なるほど!と思える思いやりに満ちた方法でした。
「茶色いノート」は本当に良い人に拾ってもらえたなと思います。
そして後日。
「私」は偶然目にしたSNSで、「茶色のノート」が無事に「持ち主」の元に戻ったことを知るのです。
SNSの文面で「ノート」が戻って来てとても喜んでいる「持ち主」の気持ちもストレートに伝わります。
「私」はそれを読んで胸をなでおろしたのでした。
読んでいて、「私」の気遣いにほっこりさせられます。
直接顔を合わせるわけではないのですが、優しい行動でこの二人の「想い」は確かに「繋がった」のだと思います。
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二宮雪月様作
『想いつながる』より
想いつながる
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