『想いつながる』

 もしあなたが自分の創作ノート(もしくはメモ)をどこかに忘れてしまったら、どうしますか?

きっと冷や汗をかきながら頭を抱えることでしょう。

その後、どこで忘れたか今日1日の行動を必死に思い出すでしょう。

まだ卵に過ぎない構想でも誰かに見られるのは恥ずかしい、もしかすると最悪そのネタを盗られてしまうかもしれないと、生きた心地がないかもしれません。


 「カフェ」で「手のひらサイズの茶色いノート」を拾った「私」はそんなことまで想像できる人でした。

「私」はこの「ノート」を落とし主以外には読まれず、無事に返すにはどうしたあれこれ考えます。

思いついた方法は、なるほど!と思える思いやりに満ちた方法でした。

「茶色いノート」は本当に良い人に拾ってもらえたなと思います。


 そして後日。

「私」は偶然目にしたSNSで、「茶色のノート」が無事に「持ち主」の元に戻ったことを知るのです。


 SNSの文面で「ノート」が戻って来てとても喜んでいる「持ち主」の気持ちもストレートに伝わります。

「私」はそれを読んで胸をなでおろしたのでした。


 読んでいて、「私」の気遣いにほっこりさせられます。

直接顔を合わせるわけではないのですが、優しい行動でこの二人の「想い」は確かに「繋がった」のだと思います。


*******************

二宮雪月様作

『想いつながる』より

想いつながる

https://kakuyomu.jp/works/16816927862010357904

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る