『木の子達』
裸子植物 銀杏
このお話しは、「銀杏」の木が主人公の童話です。
ある日「銀杏の赤ちゃん」は「高校生の男の子」から「与一」という「名前」をもらいます。
「与一」の母樹は「坊や、1歳に満たないのにいい名前を貰ったわね」と言いました。
木の世界にもいろいろルールがあって、名前をもらえるのはその木によって時期が違うのだそうです。
その後名付け親の高校生が彼女を連れてきて、お別れを告げるのです。
寂しく思っていた「与一」のもとに、二人が子どもを連れてもどってきたのは十年後でした。
人間の家族と木の仲間と、「銀杏」の「与一」は「お兄ちゃん」として頑張っているようです。
しかし、悲しいかな人間と木では寿命が違うのでした。
このお話しの舞台はどのような場所なのでしょうか。
高校の近くの公園でしょうか?
子どもたちが集まる広場でしょうか?
もしかすると里山なのでしょうか?
そんなことを想像しながら読むのもいいかもしれませんね。
作者様は木について知識が豊富なようです。
作品の中にもたくさんの木々の名前が出てきます。
他にも「杉」「フタバガキの一種」のお話しがあります。
作者様の目を通して感じる木の世界。
ぜひご堪能下さい。
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源 綱雪様作
『木の子達』より
裸子植物 銀杏
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