『木の子達』

       裸子植物 銀杏


 このお話しは、「銀杏」の木が主人公の童話です。


 ある日「銀杏の赤ちゃん」は「高校生の男の子」から「与一」という「名前」をもらいます。

「与一」の母樹は「坊や、1歳に満たないのにいい名前を貰ったわね」と言いました。

木の世界にもいろいろルールがあって、名前をもらえるのはその木によって時期が違うのだそうです。


 その後名付け親の高校生が彼女を連れてきて、お別れを告げるのです。

寂しく思っていた「与一」のもとに、二人が子どもを連れてもどってきたのは十年後でした。

人間の家族と木の仲間と、「銀杏」の「与一」は「お兄ちゃん」として頑張っているようです。

しかし、悲しいかな人間と木では寿命が違うのでした。


 このお話しの舞台はどのような場所なのでしょうか。

高校の近くの公園でしょうか?

子どもたちが集まる広場でしょうか?

もしかすると里山なのでしょうか?

そんなことを想像しながら読むのもいいかもしれませんね。


 作者様は木について知識が豊富なようです。

作品の中にもたくさんの木々の名前が出てきます。

他にも「杉」「フタバガキの一種」のお話しがあります。


作者様の目を通して感じる木の世界。

ぜひご堪能下さい。


*********************


源 綱雪様作

『木の子達』より

裸子植物 銀杏

https://kakuyomu.jp/works/1177354054883946573

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