『王様のパンケーキ』
「私の目の前に、一皿のパンケーキが置かれています。」
「怪しいよな、レナート」
「怪しいですね、ラウル」
こうして始まるこのお話しは、「怪しい」「パンケーキ」のヨダレを誘う食レポとともに進んでいきます。
さて、登場人物の「レナート」は『神の舌』と呼ばれる王様の「毒見人」。
「ラウル」は王様の「料理長」のようです。
「ラウル」に勧められて(というよりほぼ強要されて)、「レナート」は「怪しい」「パンケーキ」を「毒見人」として口にするのですが。
二人のテンポの良い会話のまにまに挟まる食レポに、空腹のときに読んでしまうと口が「パンケーキ」になってしますのです。
「パンケーキ」を求めてコンビニに走りたくなるのです。
そこは皆様、お気をつけて!
さて「国王の部屋」に置かれた「パンケーキ」が「怪しい」問題ですが、「料理長」の「ラウル」がにやにやしながら食べるように勧めるところにヒントがありそうです。
最も食べさせられる「レナート」の方は「最初から」何かに気づいてはいたようです。
タイトルの「王様のパンケーキ」その謎が明かされるのは、全てを一口ずつ「毒見」をした後。
何故「王様の」なのか。
ここには出てこない「王様」と「毒見人」「レナート」、「料理長」「ラウル」三人の人間関係が垣間見えるエピソードです。
そして最後に「レナート」は
「爽やかなクリーム、上質な果物、柔らかく香ばしいパンケーキ生地。
彼の腕前の精髄を一息に刺し貫き、私はそのすべてを、一度に口へと運」ぶのでした。
ああ、よだれが!
最後に作者様の紹介文によると
「ラウルとレナートの物語 ~天才料理人と、神の舌を持つ毒見人~」シリーズの一作です。
シリーズ他作品はコレクション欄からどうぞ!
とのことなので、登場人物が気になった方はぜひ覗いてみられてはどうでしょうか。
◇ ◇ ◇
五色ひいらぎ様作
『王様のパンケーキ』
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