『ショコ・ラな関係』

 物語は「バレンタイン」の前日、大学の講義室。


 「ガトーショコラぁ?」

から始まる主人公の「私」こと「宵子しょうこ」と、趣味で小説を書いている友人の「茉朝まあさ」の会話で始まります。


帰ったら「ガトーショコラ」を焼くという「宵子しょうこ」に、「バレンタイン用」なの?と詰め寄る「茉朝まあさ」。

「隣に住んでる」「男の子」、「香月燈こうづきあかりくん」のために焼くのだと「宵子しょうこ」は答えます。

「春には中学生になる」「幼馴染みというより弟みたいな存在」なのだそうです。


 「ガトーショコラ」を食べた時の「顔いっぱいの笑顔」と姿が「なんとも愛おし」くて、「ついつい毎年、彼のために焼いてしまっている」とのこと。

この状況に小説書きの「茉朝まあさ」が食いつきます。

「にやあっと」「猫のような目を細めて笑っ」て、「おねショタばんざーい」と喜ぶのです。


 「予想外の見立てに吹き出してしま」う「宵子しょうこ」に、「こんなに美味しい素材なのに、もったいなぁい」と残念がる「茉朝まあさ」。

「おねショタ」界隈の方なら、「茉朝まあさ」に諸手を挙げて賛同でしょう。


 この会話から「あかり」が「宵子しょうこ」にとって可愛らしくて仕方のない「男の子」だと伺い知ることが出来ます。

あかり」と「宵子しょうこ」のふわふわと甘いマシュマロのような世界です。


 さて気になる「香月燈こうづきあかりくん」ですが、当人が登場するのは第二話から。

今回は残念ながら、第一話のみのご紹介となります。


 第二話は、「宵子しょうこ」と「あかり」の愛らしいやり取り。

第三話は、「宵子しょうこ」と「茉朝まあさ」の楽しいやり取り、そして

冒頭の「ガトーショコラ」へと戻っていきます。

最後に、タイトル「ショコ・ラな関係」の意味と種明かしも。


 ぜひ最後まで読んで、タイトルに隠されたうふふな秘密をご確認ください。



  ◇ ◇ ◇


藤咲 沙久様作

『ショコ・ラな関係』より

第1話 当たり前のように、今年も

https://kakuyomu.jp/works/16816452218554908662

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