『ある部室での出来事』
「大きなキャンバス」の「画面一杯に透き通るような色が広がってい」る「一枚の絵」。
それが「私」の見ているものです。
そこに「私」は「新しい色」を発見し、「森の騒めきに雨の滴り」を聴いているのです。
ここは「ある部室」なので、これは学生さんの絵なのでしょうか。
途中、絵の作者も登場します。
作者の少年は言います。
「こんなものは失敗だ。見ているものと違う。表現が足りない……」
少年はどんな世界を見てキャンパスに表現しようとしているのでしょうか。
全てを表現できた時、その絵は見ている「私」にどれほどの感動を与えるのでしょうか。
読み手の感性に共鳴して、脳内に浮かぶそれぞれの「絵」は千差万別。
これはお話しと言うより「詩」に近い作品のように思います。
作者様の繊細で瑞々しい感性が垣間見える作品です。
◇ ◇ ◇
アマイロガラスより
ある部室での出来事
ARuTo/あると様作
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