第21話 寂しさが解ける時
どこからか弱々しい声が聞こえて足を止める。泣くのを我慢しているような、寂しさに耐えているような、そんな色が
じっと耳をすませば、広い公園の隅にあるベンチ裏の茂みから聞こえてくるようだった。驚かさないようゆっくり静かに近づいて、そっと中を覗き込む。
ぱちりと視線が絡み合った。小さい体に細い脚。見開いた目には涙を
すぐに
「ミュ? ミュー」
首を
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