第6話 日暮れの灯り
それに気づいたのは今と同じ季節だった。夕陽に染まる丘、絵に描いたような美しさに
不意に視界の隅で黒い影がゆらりと動く。薄暗くなった丘の上、葉を落とした木の枝に小さな影ひとつ。鳥でもいるのかと目を凝らしても見えなくて。その内辺りが暗くなる。それから僕は日暮れに丘を見るようになった。あの影は
そして今日、僕はとうとう葉の落ちたあの木のそばまでやってきた。既にあの影は見えている。高鳴る鼓動を抑えてそっと近づく。
ふわりと風に
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます