第198話 敵の城を探索するおっさん
超社長はどこに行ったのだろうか?
考えても分からないし、とりあえず、この城を探索してみようか。
何か面白そうなものはないかな?
黒い大きな両開きの扉を発見した。
ダンジョンのボス部屋みたいだな。
ここはなんの部屋なのだろうか?
入ってみよう。
あれ?
鍵がかかっているぞ。
ということは、ここは貴重品が置いてある部屋なのか!?
よし、ヒトクに開けてもらおう!
ヒトクを召喚し、開錠魔法で開けてもらった。
では、突入だ!!
中には、木箱やダンボールのような箱が大量に積み上げられていた。
箱の大きさは1辺の長さが80センチくらいの立方体だ。
そして、半透明のビニール傘のようなものも大量に置いてあった。
長さは70センチくらい、コンビニに置いてありそうな傘だ。
なんだここは?
物置みたいだな。
宝物庫ではなかったか。
ちょっとがっかりだな。
いや、待てよ。
見た目通りのものとは限らないよな。
キチンと鑑定してもらおう。
まずはこの傘のようなものからだ。
「総理!この傘のようなものなんですか!?」
「えー、それは『
なんだそれは?
仰々しい名前だなぁ。
「あらゆる攻撃を防ぐことができます」
えええええっ!?
これがあらゆる攻撃を防げるものなのか!?
そこらに売っている傘にしか見えないぞ!?
まあ、そこはどうでもいいか。
では、せっかくだし、こいつをもらっておこうか。
俺は天地聖魔不滅防壁に手を伸ばした。
その時、突然白い光が天地聖魔不滅防壁を包み込んだ。
そして、天地聖魔不滅防壁は消えてしまった。
えっ!?
な、なんだ今のは!?
いったい何が起きたんだ!?
官邸に聞いてみよう!
「総理!天地聖魔不滅防壁が突然消えてしまいましたが、なぜですか!?」
「えー、以前トウヤ氏が撃った腰光線に消されてしまったようです」
はぁぁぁぁぁっ!?
なんでそんなことが起こるんだよっ!?
あれは違う星で撃ったものだぞ!?
あり得ないだろ!?
「総理!キルローテス星で撃った腰光線が、なぜ地球に存在したのですか!?」
「えー、どうやらダンジョンを通ったようですね」
なんでだよ!?
なんでダンジョンに入っているんだよ、腰光線!?
せっかくすごい傘を手に入れたと思ったのに!?
余計なことをしやがって!?
クソッタレが!!
さて、気を取り直して、他のものも鑑定してもらおう。
手当たり次第に箱を開けてみよう。
箱の中には、梱包材と鈍い銀色をした金属の塊が入っていた。
これはなんだろう?
取り出してみようか。
1辺の長さが70センチくらいの立方体だ。
これは何に使うんだ?
鑑定してもらおうか。
「総理!この金属の塊はなんですか!?」
「えー、これは『あのマシロー氏が作った近くにいる生物に自動的に襲いかかる装置』です」
マシロー氏?
聞き覚えがあるような気がするぞ。
誰だったっけ?
「破邪の本の著者だ」
ヤマさんがそう言った。
ああ、そういえば、そうだったな。
思い出したぞ。
ということは、これは本に書いてあった、輪ゴムを飛ばす装置なのか?
「総理!この装置はどのようなものですか!?」
「えー、これは近くにいる生物に輪ゴムを飛ばす装置です」
やはりそうだったのかよっ!?
なんでこんなものが超社長の城にあるんだ!?
意味が分からんぞ、超社長!?
その後、他の箱から発見した生物をハエ叩きのようなもので叩く装置、近くを通った人に対して暴言を吐く装置、近くの生物にスリッパのようなものを投げ付ける装置も発見した。
超社長はマシロー氏の作ったものを集める趣味があるのかよっ!?
次はこの木箱を開けてみよう。
箱の中には、梱包材とパイナップルが入っていた。
地球で生産されているものと、ほぼ同じ形をしている。
数は36個だ。
なんでパイナップルが入っているんだ?
バニーモンスターたちが食べるつもりだったのか?
いや、見た目で判断してはいけないな。
パイナップルではない可能性もある。
鑑定してもらおう。
「総理!このパイナップルのようなものはなんですか!?」
「えー、これは『
地球を消し飛ばせる爆弾!?
そんなのが36個もあるのか!?
恐ろし過ぎるだろ!?
こんなのどうすれば良いんだよ!?
「トウヤ、それは吾輩が分解してやろう」
カオスがそう言った。
「おおっ、ありがたい!では、頼むよ!」
カオスを召喚して、リサイクル魔法を使ってもらった。
すべての蝕贄破滅霊之果実が分解されて粉になった。
ふう、これで地球の平和は守られたな。
良かった。
では、他の箱を開けてみるか。
また蝕贄破滅霊之果実が36個入っていた。
カオスに処理してもらった。
別の箱を開けた。
またまた蝕贄破滅霊之果実が36個入っていた。
カオスに処理してもらった。
別の箱を開けた。
またまたまた蝕贄破滅霊之果実が36個入っていた。
カオスに処理してもらった。
別の箱を開けた。
またまたまたまた蝕贄破滅霊之果実が36個入っていた。
カオスに処理してもらった。
別の箱を開けた。
またまたまたまたまた蝕贄破滅霊之果実が36個入っていた。
カオスに処理してもらった。
うおぃっ、こらっ!?
いったい何個あるんだよっ!?
超社長はなんでこんな数の危険物を持ち込んだんだ!?
地球を何回消し飛ばすつもりなんだ!?
地球に恨みでもあるのかよっ!?
他の箱の中にも蝕贄破滅霊之果実が入っていた。
合計1800個の蝕贄破滅霊之果実を処理した。
なんでこんなにあるんだよぉぉぉ!!
侵略ではなく、破壊しに来たのか、超社長!?
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