第195話 潜入!超社長城!!の城下町
おはようございます!
よく眠れたし、朝食は食べた!
体調は万全な状態だ!
みんなの方はどうなのだろうか?
「うむ、我は万全だ!超社長を討ち取ってみせよう!!」
「私も問題ありませんよ!」
みんな気合十分だな!
よし、では、地球に向かおうか!
超社長との決着をつけてやるぜ!!
太平洋の上空にやって来た。
周囲に敵影はなし。
ドラゴンマスクの変態がバタフライのような動きで飛んでいる、なんてことはないぞ。
このあたりは至って平和だな。
よし、超社長の城に向かおう!
ん?
そういえば、城はどこにあるのだろうか?
……調べてなかったな。
いきなりくだらないミスをしてしまうなんて、幸先が悪いなぁ。
まあ、気にしないようにしようか。
さて、どうやって調べるか?
そうだ!
バニーモンスターニュースに掲載されていた、超社長の城の画像を鑑定してもらおう!
「総理!この画像の城は、どこにありますか!?」
「えー、日本の本州中西部ですね」
日本だったのかよ。
よし、では、行くとするか!
カクチューを召喚し、幻影魔法で身を隠してもらった。
そして、日本に向かった。
日本近海まで来た。
よし、ここから偵察を行おうか。
ツシタを召喚し、装着した。
ずっと畑が続いている……
本州はバニーモンスターの畑だらけにされているなぁ。
日本の人たちはどうしたのだろうか?
どこかに避難できていると良いのだが……
おっ、城を発見したぞ。
画像通りの巨大な白亜の城だな。
西洋風の広い庭園もある。
噴水までありやがるぞ。
良い暮らしをしているみたいだな。
腹立たしい。
その周囲には、なぜかビルが建ち並んでいる。
地面はアスファルトのようなものが敷き詰められている。
あれは城下町なのか?
部下たちのために、住居を用意したのかな?
こういうところが部下から慕われる理由なのかもしれない。
では、城下町の方も見てみようか。
人型のバニーモンスターがたくさんいるなぁ。
それも、なんらかのコスチューム姿の若い女性型が多いぞ。
バニーサルなどの、他の星でよく見かけた連中は全然いない。
なんでだろう?
畑でよく収穫されるのか?
まあ、そんなのどうでもいいか。
さて、これからどうするか?
って、まずは超社長が城にいるのか確かめないとな。
城下町に潜入して調査してみよう。
よし、では、バニーモンスターに変装しようか。
どんな格好なら違和感なく溶け込めるのだろうか?
俺が変装できそうな格好のヤツはいないかな?
ウサギの耳が付いた馬や鹿のマスクを着けた男性体型のバニーモンスターが、たまに町を歩いているようだ。
あの格好なら問題ないだろう。
では、カオスに作ってもらおうか。
カオスを召喚し、馬のマスクを作ってもらった。
頭頂部に長さ20センチくらいの、白いウサギの耳が付いている。
よし、これなら問題ないだろう!
俺は馬のマスクをかぶった。
これでバニーモンスターに見えるのだろうか?
ちょっと確認してみようか。
「ああ、問題ないぜ!どう見てもバニーモンスターだぜ!」
ツシタにそう言われた。
よし、これで潜入できそうだな!
後はイネカにも協力してもらおう。
イネカを召喚し、協力を要請した。
イネカは快く引き受けてくれた。
では、城下町へ向かうか。
城下町の近くまでやって来た。
「トウヤ、このあたりで別行動を取ることにしよう」
「分かった。くれぐれも気を付けろよ、イネカ」
「ああ、トウヤもな」
イネカと別れた。
では、俺の方も潜入調査開始だな!
城下町に入った。
道路が伸び、両脇に街路樹が並び、さらにその向こう側にビルが建ち並んでいる。
これだけを見ると、オフィス街に来ているような気分になってくるぞ。
まあ、バニーモンスターどもを見ると、そんな気分は吹き飛ぶけどな。
ナース服、巫女服、修道服、水着、動物のマスクなどを身に着けた、人型のバニーモンスターが道を歩いている。
町中で仮装パーティーが催されているようだ。
さて、とりあえず、ここをひと回りしてみようか。
しばらく歩いてみたが、周囲のバニーモンスターたちに不審な目で見られてはいないみたいだな。
変装は成功しているようだ。
良かった。
「私、昨日城に招待されたんですのコラァ」
「そうなのオラァ。あたしは一昨日呼ばれたわオラァ」
「わたくしは今日招待されましたわゴラァ」
町を歩いていると、女性型バニーモンスターたちが会話をしていた。
キャビンアテンダント、警察官の制服、ブレザーの学生服姿をしている連中だ。
城に招待された?
それは超社長に呼ばれたということなのか?
気になる話をしているようだな。
仕方ない、盗み聞きするとしようか。
「超社長は素敵な方なのですが、ちょっと浮気をし過ぎだと思うのですコラァ」
「ああ、分かるわオラァ。城に呼ばれる女の子多過ぎよねオラァ。あたしが行った時は200人いたわオラァ」
「もう少し人数を減らしていただけると、うれしいですわねゴラァ」
そういえば、超社長は女好きだとルギデルが言っていたな。
毎日美女のバニーモンスターたちを、城に呼んでいるということは……
けしからん!
実にけしからんな!!
その後も、女性型バニーモンスターたちは超社長が浮気者だと言い続けていた。
あれ?
もしかして、あいつらは怒浮気力がたまっていたりするのか?
これは利用できるかもしれないぞ。
さて、もう有用な話はしていないな。
他のところに行こうか。
「超社長は浮気をし過ぎなければ最高なのになオイコラァ」
「本当にそうよねアァコラァ。なんとかならないものかしらアァコラァ」
「ああ、超社長、あなたはどうして、そんなに浮気者なのテメェコラァ。ああ、私は嫉妬でおかしくなりそうよテメェコラァ」
城下町の各地で女性型バニーモンスターたちが、このような愚痴をこぼしていた。
これは……
もしかして、アレの出番なのか?
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