第65話 2つ同時の修行!?
さて、これからどうするか?
やはりここは修行を終わらせてくるか。
嫌なものは、さっさと終わらせた方が良いよな。
よし、今から南部の森に向かおう!!
南に飛んだら、森を発見した。
かなりの大森林だな。
ここに花があるのか?
鑑定してもらおう。
「総理!この森にウゴカ・ナサソウとカンソ・ウシソウが生息していますか!?」
「えー、生息しています」
よし、目的地に到着できたようだ。
それは喜ばしいのだが、ここを探索するのは骨が折れそうだなぁ。
だが、やらないというわけにもいかないか、探索を開始しよう。
と思ったけど、そろそろ日が落ちそうだな。
夜の森は危ないだろうから、探索は明日にするか。
では、夕飯を食べて、野宿しよう。
次の日。
おはようございます。
本日も快晴だ。
絶好の修行日和だな。
やる気はあまり出ないけど。
今度はどんなつらい修行になるのか……
ああ、気が重いぞ。
まあ、そんなことを言っても仕方ないか。
森を探索するとしようか。
かなり広い森だったから、探すのに苦労しそうだな。
あっ!?
森に入って、すぐのところにあったぞ!?
しかも、2つともあるじゃないか!?
並んで咲いてやがるぞ!?
茶色と白色のア・マクナリソウみたいな外見だから、間違いない!
と思う!!
まあ、それでも、念のために鑑定してもらおうかな。
「総理!!この花がウゴカ・ナサソウとカンソ・ウシソウですか!?」
「えー、その通りです」
やはり目的の花だった!
苦労すると思っていたのに、あっさり見つかったな!!
なんて都合が良いんだ!
素晴らしいな!!
では、採取するか。
それでこの花をどうすれば良いのだろうか?
官邸に聞いてみよう。
「総理!この花をどうすれば良いのですか!?」
「えー、まずは乾燥させて、すり潰し、粉状にします」
そこは他のものと変わらないんだな。
「その後、カンソ・ウシソウの粉に少量の水を混ぜて、練り、顔と腰に塗ります」
顔パックみたいな感じなのか?
「ウゴカ・ナサソウは粉を食べた直後に、両腕を回しながら反復横跳びを行います。それも2時間全力で行います」
2時間全力で!?
それはキツ過ぎないか!?
「この2つの修行は同時に行う必要があります」
同時に!?
なんでだよっ!?
まあ、どうでもいいけど。
では、やるか。
まずは森を出るか。
反復横跳びをするには、植物があって邪魔だからな。
森を出て、近くにあった草原にやって来た。
ここなら反復横跳びをするスペースは十分にあるぞ。
よし、では、全員を召喚しよう。
腰に塗るのにカードを外さなければいけないからな。
全員召喚した。
「みんな修行中はボディガードを頼むぞ」
「うむ、我らに任せておけ」
骸王が寝転がりながらそう言った。
……本当に頼むよ?
では、カオスに頼んで加工してもらおう。
ウゴカ・ナサソウとカンソ・ウシソウを粉にしてもらった。
量はそこまで多くはないな。
土鍋に収まるくらいだ。
次はカンソ・ウシソウを水で練ろう。
SIBINに水を出してもらい、カンソ・ウシソウを練った。
うわっ、なんだこれは!?
練っていたら、ものすごい臭いがしてきたぞ!?
卵が腐ったような臭いだ!?
臭過ぎるっ!?
これを今から顔と腰に塗るのか!?
くそっ、なんて嫌がらせなんだ!?
練ったカンソ・ウシソウを顔と腰に塗った。
ううっ、臭いし、ベタベタとして気持ち悪いぞ……
「面白い顔」
「ふふふっ、変な顔になったね」
ダブルクリーナーヘッドとアビスに笑われたぞ。
白い粉を顔全体に塗っているからな。
では、次はウゴカ・ナサソウを食べるか。
ウゴカ・ナサソウの粉を口に入れた。
ううっ、に、苦い!?
そして、マズい!!
臭いはないけど、とにかく苦いな。
臭いのないオイ・シソウのような感じだ。
よし、なんとか食べ切ったぞ!
ああ、マズかった。
では、最後に全力で腕を回しながらの反復横跳び2時間か。
キツ過ぎる……
それに顔に白いパックが付いた状態でやるなんて、あまりにも怪しい……
地球でやってたら警察を呼ばれるんじゃないか?
ああ、気が重い……
だが、文句を言っても仕方ないし、がんばるとするか。
腕を回しながら反復横跳びをしている。
こ、これは本当にキツイ……
開始して数分くらいしか経過していないのに、もう疲れてきたぞ。
明らかに動作が鈍ってきた。
これって、もう修行失敗なんじゃないのか?
「総理!トウヤ氏の修行は失敗ですか!?」
「えー、違います。動きが鈍ってきても、全力で行っていれば問題ありません」
そうなのか。
速度の問題ではなく全力でやる必要があるのか。
なら、がんばるか。
うぐぐぐぐ……
苦し過ぎる……
今どのくらいの時間が経過したんだ?
「総理!トウヤ氏が修行を始めてどのくらいの時間がたちましたか!?」
「えー、1時間ほどです。あと半分ですね」
まだ半分もあるのか!?
これはつら過ぎる!?
だが、これは修行をしているって感じはするなぁ。
他のはアレだったからなぁ。
さあ、気合と根性でがんばろう!
つ、疲れた……
ま、まだなのか……
まだやらなければならないのか……
そろそろ倒れそうだぞ……
「総理!後、どのくらいでトウヤ氏の修行は終わりますか!?」
「えー、後、10秒ほどですね」
あ、後10秒……
ラストスパートだな……
もうちょっとがんばれ、俺の体……
「えー、これで終了です。修行は成功です。お疲れ様でした」
お、終わったか……
成功できて、良かった……
俺はその場に倒れた。
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