第26話 VS3階のボス

 うーむ、何も思い付かない……


 大型のバニーカモ鍋セットを倒す方法が、何も思い付かないぞ!!


 仕方ない、しばらくは他の場所で修行するとしようか。


 さて、これからどうしようか?


 4階で修行するか、それとも大型のバニーウニと戦ってみるかだな。


 よし、ここは大型のバニーウニとも戦ってみるか!


 今日はボスと戦う日にしよう。


 では、行こうか。



 はい、というわけで、3階のボスの部屋にやって来たぞ。


 それでは、お邪魔します!


 と言いたいところだが、ここは武器を変えた方が良いかもしれないな。


 相手は大型のバニーウニだからなぁ。


 ハンマーに持ち変えておくか。


 よし、準備完了だな!


 俺は扉を開けて、中に入った。



 部屋の中央に大型のバニーウニがいた。


 こいつも大きくて迫力があるなぁ。


 気を引き締めてかからなければ!


 さあ、行くぞ、大型のバニーウニ!


 俺は突撃した。

 しかし、すぐさま後退した!?


 大型のバニーウニも突撃して来たからだ。

 それも、ものすごい勢いで地面を転がって来ている。


 あんな大きなものが転がって来たら、仕方ないのである!



 現在、部屋の中を逃げ回っている。


 さて、どうするか?


 とりあえず、壁に激突するように仕向けてみるか?


 4階の連中みたいに自滅してくれるかもしれないし。


 よし、やってみよう!!


 俺は壁際で大型のバニーウニが転がって来るのを待った。


 そして、タイミングを見計らい、その場を離れた。


 大型のバニーウニは壁に激突し動きを止めたが、すぐに何事もなかったかのように転がり出し、俺の方に向かって来た。


 激突したのに、ウサギの耳の1本すらも折れていないぞ!?


 なんて硬い耳なんだ!?


 この作戦は失敗だな。


 やはりボスは簡単に倒されてくれるほど、甘くはないようだ。


 他に何か良い手はないものか?


 うーむ、何も思い付かないぞ。


 仕方ない、こうなったら勇気ある撤退しかないな!!



 はい、というわけで、部屋を出ました。


 ふう、危なかったな。


 では、今回も休憩しつつ、対策を考えてみるか。


 まずは情報を整理してみようか。


 大型のバニーウニは、全身にウサギの耳のような見た目の、硬いトゲがあって、本体に直接攻撃するのが難しい。


 巨体で回転しながら向かって来るから、そもそも攻撃するのが難しい。


 こんなところか?


 これは頭が痛いな!?


 さて、どうしようか?


 うーん、ここは火魔法の出番なのだろうか?


 ウサギの耳ごと焼きウニにしてしまえば、倒せるのだろうか?


 どうだろうか?


 試してみるしかないか。


 では、ヘーマンを召喚だ。


「あのボスを火魔法で焼けば良いのか?」


「ああ、やれそうか?」


「任せておきなって!!燃やし尽くしてやるぜ!!」


 おおっ、頼もしいな!


 さっそくやってもらおう!!



 俺は扉を開けた。


 大型のバニーウニは部屋の中央にいた。


「頼むぞ!ヘーマン!!」


「ああ!こいつをくらいやがれ!!」


 毎度おなじみのブバッという音とともに炎が放射されたぞ。


 大型のバニーウニに炎が向かって行く。


 そして、大型のバニーウニは炎に包まれた。


 やったのか!?


 えっ!?


 大型のバニーウニが回転しながら突っ込んで来たぞ!?


 まだ倒せていないのか!?


 退避だ、退避ーー!!


 俺とヘーマンは扉を閉めた。


 ふう、助かったか。


 大型のバニーウニは炎に強いみたいだな。


 炎が当たっても焼けるまでに突進して来るから、倒し切れないようだな。


 これは別の手を考えないと。



 とは言っても、どうすれば良いのだろうか?


 うーん、何も思い付かないぞ。


「あの耳の隙間に潜り込み、本体を直接攻撃するというのはどうかね?」


 ポイズンが提案してきた。


 耳の隙間からか。


 確かに耳と耳の間は少しは開いているけど、あんなところから攻撃なんてできるのか?


「体が細い者なら可能ではないのかね?」


 体が細い者ねぇ。


 ダブルクリーナーヘッドはヘッドの部分が邪魔になりそうだしなぁ。


「ポイズンはやれそうか?」


「私には不可能だ。とぐろを巻いている必要があるからな」


 そ、そうなのか。


 ポイズンは必ずとぐろを巻いてなければならないのか……


「って、なんでだよ!?とぐろを巻くのをやめればいいだろ!?」


「これは必要なのだよ。ポイズン・ロールなのだからな」


 ええ……

 まったく意味が分からないぞ。


 まあ、とにかく、ポイズンはやってくれないと。


 それなら誰ができるのだろうか?


 ヤマさんならできそうか?


 ちょっと聞いてみようか。


 ヤマさんもレベルアップして、念話、念聴、念視を覚えていたしな。


「うむ、確かに吾になら可能だ」


 おおっ、やれそうなのか!!


 とすると、残る問題は……


 ヤマさんが大型のバニーウニに取り付くことができるのか、という点だな。


 ヤマさんの速さは、どんなくらいだったか?


 ちょっとステータスを見てみよう。


 レベル  …… 少々青くて、もの悲しい。


 強さ   …… ちっ、いまいちな斬れ味だぜ!!

 頭脳   …… ふむ、なかなかやりおるな!

 速さ   …… こ、これはなんとも言えない微妙さですねぇ。

 幸運   …… な、なんだと!?この俺様が気圧されるだと!?


 特殊   …… 破邪が得意なのです!!

         念話、念聴、念視もできるのです!!


 特記事項 …… な、な、なんと書くことがありませんでしたーー!!


 なんとも言えない微妙さなのか。


 うーむ、ハッキリしないなぁ。


 これは取り付けるのか?


 ちょっと召喚してみよう。


 ヤマさんが出て来た。


 身長は50センチくらいになっている。


 ヤマさんに全力で移動してもらった。


 うん、確かになんとも言えない微妙な速度だな。


 大型のバニーウニに取り付くのは苦労しそうだ。


 よし、修行しようか。


 今日は疲れたから、明日からだがな!!

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