第11話 秘策?

 バニーカボチャの突進をなんとか回避しつつ、シャベルでカボチャの部分を殴っている。


 だが、かすり傷程度しか付かない。


 な、なんて硬さだ!?


 こんなヤツ、どうすれば良いんだ!?


 飛ぶ速度が速くて、逃げられなさそうだし。


 うーむ、何か良い案はないか?


 ……何も思い付かねぇーー!?


 仕方ないので、俺はがむしゃらにシャベルを振るい、バニーカボチャを攻撃した。


 とりあえず、攻撃するしかないと思ったからだ。


 俺はバニーカボチャの突進を避けながら、何度も攻撃する。


 何度目かの攻撃が、偶然ウサギ耳を片方を斬り裂いた。


 すると、なぜかバニーカボチャが壁に激突し、小刻みに震え出した。


 えっ!?

 これは、もしかして、バニーカボチャの弱点はウサギ耳だったのか!?


 他のモンスターに比べて、やけに長いと思ったが、まさか弱点だったなんてな。


 他のより2、3倍くらい、長いから変だとは思っていたんだよ。


 おっと、バニーカボチャはまだ生きているようだ。

 キチンと、とどめを刺さないと。


 俺はもう片方のウサギ耳も斬り裂いた。


 バニーカボチャは動かなくなり、なぜか真っ二つに割れた。


 これで倒したのかな?


 ちょっと確認してみるか。


 バニーカボチャをシャベルで突いてみたが動かなかった。


 これは倒したようだな。


 ああ、良かった~。

 倒せないのかと思ったぞ。


 肉体的にも、精神的にも、ものすごく疲れてしまったな。


 ちょっと休憩しようか。



 そういえば、他の連中の弱点もウサギ耳なのかな?


 今度試してみようか。


 さて、そろそろ帰ろうか。


 あのバニーカボチャはどうしようか?


 持って帰って食べようか?


 そもそも、こいつは食べられるのだろうか?


 ちょっと官邸に聞いてみようか。


 食べられるそうだ。

 生食も可能らしい。


 では、持って帰るか。



 道中でウサギ耳の豚を発見したので、試しにウサギ耳を斬ってみた。


 だが、ウサギ耳の豚は倒せなかった。


 仕方ないので、頭部をぶん殴って倒した。


 誰でもウサギ耳が弱点というわけではないようだ。



 帰宅した。


 ふう、今日も疲れたな。


 時間はそろそろ夕飯時だな。


 では、用意しようか。


「トウヤ、我らを召喚するのを忘れるな!」


 骸王に文句を言われた。


 仕方ない、召喚しようか。


 みんなを召喚した。


 それぞれが思い思いにくつろぎだしたぞ。


 では、改めて、夕飯の用意をするか。



 今日はバニー豚足たらこのたらこと、エイヨウ・ナサソウニミ・エテアルソウと、バニーカボチャを食べてみようか。


 豚足の部分は、普通の豚足と違って、結構肉があるから熟成しよう。

 期間はウサギ耳の豚と同じくらいで良いか、それでは冷蔵庫に入れておこう。


 たらこは焼いて、バニーカボチャの中身をくり抜いて、レンジでチンした。


 エイヨウ・ナサソウニミ・エテアルソウはサラダで良いか。


 熟成が終わった、ウサギ耳の豚の肉も焼こう。


 後は白米を用意して完成だ!!


 さて、食べるか。


 まずはサラダから食べるか。


 さっぱりしていて、甘味も苦みも適度にあって美味しいな。


 これはまた食べたいな。

 見つけたら採取しよう。


 次はバニーカボチャだ。


 ホクホクした食感で、甘い!

 味が濃くて美味しいぞ!


 たらこも食べてみようか。


 ぷちぷちした食感で、上品な味わいだ。


 味付けしてなかったのに、なぜか塩味がするぞ。


 しかも、絶妙な塩加減だ。

 バニー豚足たらこは、元から塩味が付いていたのか?


 白米にとても合う、絶品だな!!



 すべて平らげた。


 ごちそうさまでした!!


 いやあ、うまかったな!!


 今日は疲れていたから簡単な料理のみだったけど、今度は手の込んだ料理を作ってみても良いかもしれないな。


 さて、食休みをするか。


「トウヤさん、トウヤさん」


 ん?

 SIBINが話しかけてきたぞ。


「どうした?何か用か?」


「はい、実は新しい魔法を使えるようになったようです!」


 えっ!?

 新しい魔法!?


「なんだって!?それはどんなものなんだ?」


「それは実際に見た方が良いでしょう。ダンジョンに行きましょう!」


「ああ、分かったよ。それじゃあ、行こうか」


 というわけで、みんなを連れてダンジョンに行った。



「では、行きますよ。新魔法『茶色い水の盾』です!!」


 SIBINの近くに、直径2メートルくらいの、茶色い水で作られた円が出現した。


 なるほど、確かに盾だな。


 って、なぜ茶色い水で作るんだよ!?


「どうですか?これなら大型のバニーサンドゴーレムの、砂攻撃を防げますよ!!」


「そ、そうだな。ところで、この盾は普通の水では、作れないのか?」


「今は作れませんよ。黄色い水でも作れません」


 なんでじゃぁーー!?


 なんで茶色い水限定なんだよ!?


「ああ、それから、今は盾を5枚まで出せますよ」


 茶色い水の盾が5枚になった。


 なんでそんなことはできるのに、水の色は変えられないんだ!?


「うむ、これは心強いぞ!」


「すごいね」


「これなら勝てるぜ!!」


 なぜかみんなが絶賛しているぞ!?


 なんで誰も、あの色にはツッコまないんだ!?


 ああ、もう、やるしかないのかよ!?


 俺たちは対大型のバニーサンドゴーレム用の作戦を練った。


 もちろん、茶色い水の盾を使用するつもりだ。


 というわけで、大型のバニーサンドゴーレムと再戦することになったのであった。


 明日の話だけどな。

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