第9話保健室警察退治②

私達は生徒指導室に呼び出された。

私達と向かい合って座っていたのは、池田さん、前田君、岩田先生。

そして、机の上には、私達が作成した署名のプリント、ポスターだった。

「これはなんですか?こんな事して保健室警察が廃止されるとでも?」

池田さんは意地悪く言った。その後、声を張り上げ、

「どう思いますか?岩田先生!」

と言った。

「あなた達はわかってないんですね!保健室警察の存在意義を!」

岩田先生は嫌味を言うかのように言った。

「存在意義ですか?こんなパワハラみたいな事して生徒が萎縮してしまう方法でやってる保健室警察に?」

一葉は真っ直ぐ池田さん達を見て言った。

「貴様!口を開いたと思ったらその態度か!ふざけてんのか!」

池田さんは怒鳴った。

私は池田さんに負けないように

「池田さん、前から思いましたが、保健室警察はいつも生徒がトラウマになるような罰を与えてますよね?その罰もあなたがリーダーになってから更に酷くなった…どうしてここまでひどくなったのでしょうか?理解不能です」

と言った。

「貴様らのような甘ったれた人間が、保健室へ行って相談してるからその根性を叩き治したいからだよ!バーカ!」

池田さんは捲し立てるように言った。

私はこの時、池田さんは嘘をついていると思った。なぜなら、池田さんの目が泳いでたからだった。


しばらくして、校長先生が入ってきて私達にいつものように「保健室は病人や怪我人が行く所だから」などと私達を注意した。

校長先生の注意の後、私達はやっと解放された。


次の日の朝、顔を真っ青にした柚から私達3人が保健室出入り禁止になったと聞かされた。その話は、昨日柚の伯母で保健室警察の1人飛鳥井千夏が柚の家まで来て話をしたそうだ。

「ますます悪化してきたね」

と私。

「どうする?まだ署名活動やる?やったらまた池田さんに攻撃されると思うけど」

と柚

「どうしよう…」

いつも勇気ある一葉は悩んだ。

一葉だけじゃなかった。私も柚も悩んだ。

だが、私は一瞬池田さんが理由を言った際目が泳いでいた事を思い出し、2人に話した。

「じゃあ、池田さんの弱点も含めて保健室警察廃止の活動をしよう!今度はさ、やり方変えて」

と一葉は言った。

「一葉ちゃん、私の伯母もお願い!」

と柚は手を合わせて言った。

「了解!」

と一葉は元気よく言った。

その時、朝礼についての校内放送が流れた。


「本日の朝礼は、体育館で行います」


校内放送を聞いた私は、

「ねぇ!校内放送使うのは?」

と言った。

2人は「なるほど」と同時に思った様子だった。

「校内放送プラスSNSで拡散するのと証拠写真撮るのは?」

と一葉は笑顔で提案した。

「いいね!やろう!」

そう私は言った。

次の日の土曜日、私達はまた保健室警察廃止活動の作戦会議を行った。

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