暴れ狂う保健室警察
第4話池田華
高校1年の夏、柚は所属している部活で今まで下だった自分に後輩が出来たことによって先輩達から「先輩だからどう」とか言われながら部活に行く度にストレスを抱えていた。
そんな時に柚は中学の時のように保健室へ相談しに行っていた。
私が柚の付き添いで保健室へ行ったある日のこと、気の強そうな女子生徒が保健室へ入ってきた。
「愛宕柚さん!あなた今保健室へ行って先生に相談しましたね?」
女子生徒は柚の腕を掴んで言った。
「止めてください!本人だって誰にも話せないからここに来てるんです!」
私は女子生徒を睨んで言った。
「池田さん、乱暴は止めて!」
柚の話を聞いていた加山先生が言った。
池田さんと呼ばれた女子生徒は加山先生を睨み
「先生!先生が甘やかすからいつまでも愛宕さん達みたいな生徒が相談しに来るんですよ」
池田さんはそう捨て台詞を吐き捨て柚の腕を掴んだまま出て行った。
「椎菜ちゃん!」
柚は泣き叫んだ。
「柚!」
私は柚を追いかけようとしたが、池田さんと一緒に保健室へ入ってきた女子生徒2人に両腕を拘束された。
私は、どうすれば保健室警察をなくす事ができるだろうか、どうすれば友達を助けることができるか、そう頭の中でそれらがぐるぐる回った。
後で、同級生や加山先生、雪村先生から聞いた話だと、池田華さんは、今年から保健室警察のリーダーになった中学3年生で、しかも、彼女がリーダーになってから3回目以降の罰に書いた反省文のコピーを読みながらもう一度書く作業、トイレ掃除、暴力を振るってなぜ保健室へ行ったか聞き出す他に保健室へ1回行く毎に罰金500円の支払い、保健室へ行った人の大切な物を本人に前で燃やしたり、学校の近くのゴミ拾いが加えられた。
この罰のせいで愛宕家である事件が起こった。
柚の伯母であり保健室警察のメンバーである飛鳥井千夏に柚と加山先生と雪村先生と帰り道仲良く談笑している所を見られ、柚は飛鳥井千夏に怒られ、家の近くのグランドを50周走らされたり、柚に先生は責任ないから優しいんだと教えを叩きこんだ。飛鳥井千夏の妹である柚の母親や父親は飛鳥井千夏と一緒になって柚を叱責していた。
この事件の翌日柚は腫れた目をして学校へ登校してきた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます