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朝。目が覚める。疲労を実感。痛い痛いと言いながら身を起こす。唐突に、自分を見下し侮蔑してくる人間には会いたくないし話したくもないと思う。同時に、ほとんどの人間は俺を見下し侮蔑しているのだ、ということも、事実として認識、結局、誰にも会いたくないし話したくもないんだ、朝から、そのような考えに至る。
寝癖直しスプレーがないので台所の給湯器で髪を濡らす。腹の調子が悪い。痛いわけではないが、漏れそうになりそうな気配を感ずる。電車で漏れたら、それはもう仕方あるまい。どうでもいい。
着替えて外出。
路上に杖をついた老人。かなり遅いスピードで移動中。腕に嵌めて使うタイプの杖で、恐らく脳梗塞などの後遺症かと思われた。長身で、背筋は伸びていた。そのような老人。俺は横を通り過ぎて駅に向かう。
駅。今日は待合室に缶は捨てられていない。日本人の民度が低いことを示す一次資料であったのだが。
迫り上がる胸糞悪い気分。他人の気配だけで、もう陰鬱な状態になる。わけのわからない不規則で不気味な行動をする奴が多すぎる。
電車移動。扉からやや離れた通路の真ん中に立ちバランス取りゲームに興じる若い男とか。
車両に乗り込み歩いてすぐ隣の扉からまた車両の外に出て行く背の低いずんぐり体型の女とか。
後はスマホ凝視。
仕事。疲弊したが、出来る限り他者を廃絶することを意識して仕事のみに没頭。世界どうでもいいという気持ちで仕事。しかし苦しみしかないのは事実。
トイレでウンチを放出。朝からいまいち具合の良くない腹の調子が改善された。ウンチはドババと出た。
昼メシ。コッコアポEX飲む。マック。ベーコンレタスバーガー。ポテト。コーヒー。
いつもの場所で休憩。寒い。
仕事。疲弊。仕事。常に職場でもっとも見下され馬鹿にされている立場だと自覚。だいたい親しくもないのにあだ名で呼ぶなと思う。でも、言うと色々面倒だから、言わないのである。もう、どうでもいい。どうでもいい人たちのために心をすり減らしたくない。……子供たちにもし教育できる立場になれるなら「他人の話なんて聞く必要はまったくない」ということを教えてあげたい。他人はほとんどが敵で、無意味で、無意味でありながら暴力的で、常に自分を苦しめるだけの不愉快な障害物でしかないのだ。そのことを子供たちには教えてあげて欲しい。
仕事終わり、疲弊ツイートする。
「マイカリー食堂」でコッコアポEXを飲む。カレー食う。電車移動。
エリオット・カーター「ミノタウロス」を聴く。割合とわかりやすい音楽。
俺が理解できないのは走行中の電車のなかで、車両間をけっこうな速度で歩き移動する連中。今日もいた。しかもそういう奴に限って無神経で鞄なんかをぶつけてくる。殺人がもし合法であるならば即殺害しているだろう。もちろんこの国で殺人はいけないこと、という決まりだ。俺は善良な市民だから、法律は守るのである。
下車。駅ホーム。ホルスト「惑星・木星」を聴く。コンビニ行く。ジョリヴェ「フルートと打楽器のための協奏的組曲」を聴く。
帰宅。乳首を撮影し「帰宅した、乳首だ」という記事をはてなブログに書き、画像を掲載する。ツイッター、およびカクヨムのプロフに「ヌーディスト」という記載を増やす。これは事実だ。「おじさんの裸体」という市場経済においてほとんど価値のないものを、不毛であり、無意味であり、不愉快な気分を催させるだろうものを、量産していく所存。もちろん法律を守る「ヌーディスト」なのだから、性器を出したりはしないのである。合法だったら出したのだが。
内田百閒「烏」を読む。ごく短いが好きな小説。岩波文庫の「冥途・旅順入城式」はもしかしたら1番読み返している本かも知れない。ちくま文庫の「東京日記」が入ってるのも読み返す。百閒は良い。いつ読んでも素晴らしい。「冥途」は「父と子」の俗っぽい感動が入ってくるからあんまり好きではないけども……。そういう感動とかのない不穏で異様な雰囲気だけが持続して突然途切れるだけ、みたいなごく短い短編が特に好きだ。
ドビュッシー「かわいい黒人の子供」「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」「象の子守歌」マルタン「7つの管楽器とティンパニ、弦楽器のための協奏曲」を聴く。
ゲイ動画を見てチンポを気持ち良くする作業に邁進。筋肉質、骨太な感じのごつい男の子がケツを突き出す。毛深いケツだ。指を一本入れる。「あんっ」と可愛い声。すぐに指を二本に増やす。「あっ、あん」とまた可愛い声。毛深いケツにチンポが入れられる。「うわああ、ああ、あんっ」と長めの喘ぎ。しかしうるさくない。可愛いので思わず耳掛けイヤホンに切り替える。もっと彼の、この可愛い筋肉骨太ごつい男の子の喘ぎ声を耳元で感じたかった。興奮が高まる。仰向けになり股を開く男の子。脚も毛深い。色っぽい。可愛い可愛いを連呼する俺。良い。ケツにチンポをぶち込まれ、ローションハンドでチンポを扱かれる男の子。「あっ、ああ、あん、やばい……」そんな声を出す。切なそうな、気持ちよさそうな、耐えられない、と言う感じの声だ。メスっぽくない。あくまでオスの声だ。ここで裏声とか出す奴がいるがあれはダメだ。あくまでオスとして喘がねばならない。俺は凝視。チンポを扱く。「可愛い。いいぞ。可愛い可愛い」と俺は連呼する。ケツにチンポをぶち込まれ、そのチンポはピストン運動。同時に男の子のチンポも、ローションハンドにより扱かれる。「やばいよ……きもちいいよお……」あくまで抑えた声で喘ぐ男の子。毛深い、雄臭い、筋肉質、ごつい、そんな男の子だ。「可愛い、可愛いぞ」俺は言いながら凝視、自身のチンポを扱く手を止めることはないのだ。「ああ、イッイグ、イクイクイクイク」高速でイクイクを連呼、「ああ、イグッ」という一段階大きくなった声の後、やや黒ずんだ、太めのチンポからビュッビュッと元気よく精液を発射。俺はその瞬間を凝視、可愛い声も聴いていた。もちろん聴いていて、その声の可愛らしさ、精液を発射し体を震わせ、切なそうにビクンビクンしている男の子の可憐な、天使のような様子に興奮、すぐに俺も「イグッ」と言って発射したのだった。それは23:30のことだった。
寝る準備。風呂がぶっ壊れ状態なので今日も台所の給湯器で頭を洗う。体を拭く。メシアン「彼方の閃光」を聴く。
(了)
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