Ⅹ
トイレに行き、自分のスマホの電源を入れる。すぐにLINEのメッセージを見て、ふっ、とほほ笑む。
(うまくいったんだ……。よしよし)
夏海はそのメッセージに返信する。
(さて、これからどうなるか。楽しみだな)
夏海はスマホをポケットに直し、トイレを済ませて、再びリビングに戻った。
「お兄ちゃん、思ったんだけど……今日の夜ご飯どうする?」
ソファーに寝そべっている翔也に話しかける。
「ん? ああ、そうだな……。別に何でもいいんじゃないか? 唐揚げとか、餃子で……」
「お兄ちゃん、さりげなく自分の好きな食べ物を注文しているよね」
夏海はキッチンに立ち、冷蔵庫から食材を出す。
「ま、今日は時間もないし、冷凍餃子でいいよね」
「お、おう……」
「じゃあ、作り始めるからお兄ちゃんは風呂掃除でもしておいてね」
「はいよ」
翔也はゆっくりと起き上がり、風呂場へと向かう。
ブラシと除菌スプレーを持ち、ごしごしとしっかり磨き始める。
こびりついた汚れを綺麗にふき取り、最後にシャワーで洗い流す。
濡れた足は、タオルでしっかりと拭きとり、洗面所で手を洗う。
それからは風呂のお湯を入れ、夕食を食べ、お風呂に入って、寝る。
明日は、一花との約束した日になる。
翔也は、ベットに潜り込むが一時間ほど眠れずにいた。
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