第15話

山の麓に転移した俺達は周囲を散策しながら山の頂上へ向かっている。

途中で俺の気配察知の範囲に入った魔物は即座に殺して無限収納に入れている。

頂上へ着くまでは俺が魔物を狩り、女達には食材になりそうな木の実やキノコなど、薬草や珍しい花を採りに行ってもらったりした。

体力のない者や体調が悪くなる者がいたが、俺が魔法で回復して治すので次の日にはすっかり体調が良くなっている。


流石に歩みの遅い者にペースを合わせて進行しているので、頂上へ着くのに1週間も掛かってしまったが、それなりに体力も付いてきた。


道中ではテントに寝泊まりしていたのだが、いくら空間拡張の魔法で広くなったテントでも、長く暮らすのには向いていないし、気分的に朝は窓からの陽射しを浴びて起床したいし夜は星空を眺めたい。

結界魔法を使っているので侵入できる魔物はいないだろうが、やはり外にでるのは危険だろうから女達には俺が側にいない時はテントの外に出ない様に伝えている。


まぁ、頂上へ着いたのでテント生活とは、お別れして拠点となる屋敷を作ろう。


近くにある使えそうな木を切って来て素材にし、建築魔法を創造して軽々と山小屋風の建物を作り、中を空間魔法で拡張してからベッドや棚などを作って配置していく。

山小屋が完成するまで女達には休んでもらい、

内装の希望を聞いて作っていった。


「完成した」


6時間ぐらいかけて山小屋を作り終えると女達も歓びの声を上げていた、室内に大きなキッチンや大浴場まで作り上げた自信作だ!

魔力を通すと使える魔道具まで拵えているので、使いがっては抜群だろう。


「俺は疲れたから少し休むよ、お前達は食事の準備と風呂を交代でしておいてくれ」


『ハイッ ご主人様!』と、この道中で呼び方が変わった俺は、その返事を手を上げてヒラヒラさせて軽くあしらった。


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