第10話
ザンギャックから詳しい話を聞いてみた!
「話が重い」
俺の率直な感想がそれだった。
簡単に説明すると貴族の中でも下っ端だったザンギャック。
自派閥の偉い貴族に、ある命令をされたらしい。
謀反を起こそうとしている貴族の鎮圧だ。
何を隠そう、その命令をしたのがザンギャックの遺体を確認しに来た脂ギッシュなおっさんだった。
おっさんは人族の貴族のなかでもかなり偉いらしく、公爵と言う爵位らしい。
何でも王様の次に偉いと言うのだから脂ギッシュになるのも頷けると言うものだ。
そんで、そのギッシュ公爵(本名はアルバートフォンフライライクだが長いので割愛)は魔族と争う前から暗躍していた貴族で謀反を起こした貴族とは昔から仲が悪かったらしく、葬り去りたいからって謀反を起こしたと嘘の情報を流した。
ここからはザンギャックの懺悔みたいなもんだから飛ばしても良いんだけど、ザンギャックも貴族の謀反は疑ってたみたいなんだよね。
でも一緒に鎮圧に行った兵士はギッシュ公爵の兵達で止めれなかったんだってよ。
んで、唯一生き残った娘がいたらしいんだけど、保護したのは良いけど確実にギッシュのおっさんが手を付けるのが目に見えてたんだってよ。
そんな時に「出来損ないの街」に魔族の中でも高位の貴族が来訪しており、ハーフであっても差別しない、魔族では珍しいぐらいの良いヤツで更に強い戦闘能力を持っていて、いくら人族の軍隊でも倒せなかったぐらい強いヤツらしい。
ザンギャックが娘の保護を求めると、街の支援を約束すれば娘を保護しても良いと言われたので即座に頷いたらしい。
何故ならギッシュ公爵は魔族との戦争で捕らえた女性を奴隷にしていた張本人で悪どい事をして金を稼いでは権勢を奮っていたからだ。
生き残った貴族の娘が美麗であった為に連れて行かれればどんな目に遭うかは簡単に想像できてしまうので魔族に娘を預け、表向きはギッシュ公爵に従順を装い出来損ないの街を支援していたらしい。
しかし、ややこしいが魔族に保護された娘には兄がおり、謀反の鎮圧で生き別れになった兄が暗殺者となって復讐しに来たらしい。
ザンギャックは負い目を感じて抵抗せずに殺されて今に至る。
これは俺、喋り方が変わる位のブチギレ案件じゃない?
聡明なアナタ達が頷く姿が見える様ですyo!
思わずキャラが崩れてしまったがギッシュ公爵には天誅を下したいと思います。
「ザンギャック、お前が殺れ!」
何故なら俺がそう決めたからである。
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