第6話
いきなり声を荒げ話しかけて来た相手を見ると、酒を呑んで騒いでいたヤツだった。
俺は思った「王道テンプレきたー!」
案の定と言うべきなのか声を荒げた男は、あの猫獣人のウェイトレスがお気に入りらしく俺が口説いていると思ったらしく絡んできたらしい。
らしいと言ったのは何故かと言うと、男が俺に詰め寄って来たので直ぐに立ち上がり男の額にデコピンしたら気絶したからだ。
気絶した男の仲間だろうか、一緒のテーブルで呑んでいた男達が悪びれも無く「すまねぇなぁ、コイツが絡んじまって」
「お気に入りのアノ娘が顔を真っ赤にしてアンタと話してるのを見てカッとなっちまったんだ、許してやってくれ」
俺はテンプレに大変満足していたので「特に気にしてないから連れて行きな」と言って席に着いた。
後ろから「ありがとなー、兄ちゃん」と聴こえてきたが気にするなとばかりに振り返えらず右手をヒラヒラしておいた。
周りから少し注目された様だが、気にせず食事してギルドの受付けカウンターへ向かう。
支払いした時にウェイトレスのキラキラした視線が少し気になったが、まぁ良いだろう。
ちなみに支払った金は盗賊から巻き上げたモノなんだが気にしないでくれ。
食事してる間に受付の列もなくなっていたので、すぐに俺の順番となった。
「ようこそ冒険者ギルドへ!」
薄い緑髪のスレンダー美人が元気な声で挨拶してきた、ふと気になって耳を見ると綺麗に伸びた長い耳が印象的だった。
「どうやらエルフらしいな」と思いつつ、俺はテンプレ通りに新規登録をお願いした。
先に絡まれた事があったからだろうが、俺に近付いて来るヤツはいなかったので無事に登録が終わり、ギルドの説明もちゃんと聞けた。
次に俺は倒した魔物。売ろうとエルフのお姉さんに買取をお願いした。
魔物と素材が山程ある事を小声で伝えると、一瞬目を見開いて驚かれたが流石はプロの受付嬢だ、直ぐに顔を戻して対応してくれた。
まぁ、その後にアイテムボックスから大量の高ランク魔物と素材を出したら混乱されるテンプレもおきたので大変満足した。
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