第4話
異世界にやって来た俺はデカい山の麓に降り立った、おそらくエベレスト級であろう山で自分の身体がどうなっているか確認してみる。
右手を地面に着けて呪文を唱える「我が身を写す鏡となれ、ミラー!」
すると地面が輝き鏡になった。
魔法とは想像力が重要らしいが、現代日本で育ったおかげで色んな物も再現できるらしい。
ちなみに詠唱無しでも魔法は使えるが、初めて使うのでノリで言ってみたが後悔はしていない。
今の俺の容姿は細マッチョと呼ぶに相応しい、腹筋は割れ筋肉も程良く付き身長も190cm位はある。
年齢は人間で言うなら30代位で、もし誰かに会っても舐められる事のない少し威圧感のある顔付きだ。
だって額には2本のツノと肌の色は赤黒くて「まんま鬼じゃん」とツッコミをいれたくなる容姿なのだ。
邪神に相談した時に、魔族の中でも比較的ポピュラーなオーガと言う種族らしく魔族領内で活動するのに適した種族なんだそうだ。
まぁ、人族に見付かったら即攻撃対象になるだろうが、何とかなるだろう。
普通のオーガは肉体強度が高く身体能力を活かした物理攻撃が非常に優秀な種族なんだが、そこは神々から様々なスキルを授かる俺は高い身体能力に武芸・体術だけじゃなく魔法まで一流だし更には生産系の能力まで持ち合わせてしまっているので最強の生物に仕上がってしまった。
そして極めつけが創造神より戴いたスキル「創造」によりオリジナル魔法や他スキルとの併用が可能ときている。
分かりづらいだろうから簡単に説明すると、体術スキル持ちの場合、自分が修行して覚えた技などにスキルが反映されて攻撃力が上がったり修行で技を覚えるのが早かったりするのだが、創造スキルの場合は修行もせず、更に技を身に付けていなくても使えてしまうのだ。
俺が地球に居た時のマンガやゲームで出てきた技も、俺が創造すれば実際に使えたりするし、魔法だって同じ様に創造できたりするものだから「チート中のチート」と言っても過言はないだろう。
そんな俺が魔王になったわけだが、正直1人で人族に勝利する事が可能である。
しかしそれでは神々達も直ぐに飽きてしまうのは目に見えているので、俺はある計画を立てていた。
「日本のマンガの様に最高のファンタジー世界にしてやるぜ!」
俺はそんな決意を胸に、授かったスキルや魔法を試しながら先ずは近くにある街を目指した。
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