第3話

魔王となると決めた俺は邪神に連れられ神々達に挨拶へ行った。

この世界を作った創造神、他にも武神や魔法神など様々な神に出会い挨拶をしたのだが、その時にチートと呼ばれるスキルを幾つも授かってしまった。


どうやら神々達は今の現状に飽きており、地球育ちの俺に並々ならぬ期待をしているらしい。


その際にスキルや魔法の使い方、更には創造神からユニークスキルまで貰ってしまい思わず苦笑してしまった。


ちなみに創造神は人族の主神として信仰されており、神託などで魔族と争わせている張本人らしいのだが、自分が作った世界なのに他の神々程の興味は無いんだそうだ。

本来は世界を創造した後は手を出す事も神託で争わせる様な事を言うのも無いそうなんだが、他の神々達からの猛プッシュがあったせいで嫌々ながら希望を聞いたらしい。


世界を作れる力があっても大変なんだなぁ、と俺は創造神に同情した。


そして邪神からは現在の人族、魔族に関する情報や転生した時の俺の肉体、種族や容姿に至るまで相談に乗ってもらった。


かなりのチートスキルと魔法に身体能力の高い肉体を用意して貰ったので「これじゃあ負ける要素なんてないじゃん」

苦笑混じりに出た俺の言葉に、自分の生命が賭かっている邪神は心配そうな様子だったので、俺が魔族を勝利に導く計画を細かく丁寧に説明したら、ようやく安心したようだ。

ちなみに勝利した報酬として「勝った後に俺がやりたい事をできる限りサポートしてもらう事」を約束してもらった。

邪神はかなり驚いていたが、その時が来るまで楽しみにしていよう。


それから俺は邪神に頼んで元の世界へ返して貰い身辺整理をしていた、特に仕事関係の事はキチンと引き継ぎしておきたい、もう2度と帰って来る事はないだろうから。

家も引き払い全ての始末をこなし、ようやく俺は異世界へ旅立つのであった。


「俺が神々達を驚かせてやるよ!」


そう心で叫びながら


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